〜地域の手で守られる里山の今〜

神奈川県平塚市に広がる 湘南の森 は、地域住民の手によって守られている里山です。湘南平・高麗山周辺に位置し、豊かな自然と市街地が隣り合うこの場所では、定期的に森の整備活動が行われています。

今回、実際に現地を訪れ、整備活動に参加しながらお話を伺いました。

 

■ 里山は「守る」ことで生き続ける

一見すると自然豊かな森ですが、手入れをせずに放置すると、下草が生い茂り、日光が地面まで届かなくなってしまいます。その結果、生態系のバランスが崩れてしまうこともあるそうです。

活動では、下草刈りや倒木の処理、遊歩道の整備などが行われています。実際に作業を体験すると、草を刈った場所に光が差し込み、風通しが良くなる変化をすぐに感じることができました。

活動中に話をしてくださった仲手川さんは、「森は人が関わることで健全な環境を保つことができる」と語ります。里山は“自然のまま”ではなく、人の手と共に維持されてきた環境なのです。


▲参道にかかる危険な枝を伐採する様子


■ 森が育てる地域のつながり

湘南の森の活動は、環境保全だけが目的ではありません。地域の人々が集まり、共に作業することで新たな交流が生まれています。

年齢や職業を超えて同じ場所で汗を流す時間は、自然と会話を生み、地域のつながりを深めていきます。森は、生き物だけでなく、人と人との関係も育てている場所でした。


■ 次世代へつなぐ自然

都市に近い場所でありながら、四季折々の自然を感じられる湘南の森。ハイキングや散策に訪れる人も多く、子どもたちが自然と触れ合える貴重な環境となっています。

こうした身近な自然を未来へ残していくことが、活動の大きな目的の一つです。継続的な整備によって、安全で親しみやすい森が維持されています。

▲森の変化や特徴を確認しながら活動するメンバー

 

■ 取材を通して感じたこと

今回、整備活動に参加しながら話を伺ったことで、湘南の森が地域の力によって支えられていることを実感しました。

森を守ることは、自然環境を守ることだけではありません。そこに集う人々の思いをつなぎ、地域の未来を形づくることでもあります。

湘南の森はこれからも、人と自然が共に歩む場所として、地域の大切な財産であり続けるでしょう。

 

 

作成者: 東海大学建築都市学部土木工学科3年 細谷拓未、守山莉夢

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