今回は「親と子の寺子屋ふれあい自遊塾」(以下ふれあい自遊塾)を主催されている加藤さんにお話を伺いました。

私は子育て支援や地域活動に関心があり、子どもたちの心の成長を支える場を探していたところ、遊びを通して親子の関係を育む「ふれあい自遊塾」の活動に出会いました。

そこで実際の活動を見学し、加藤さんにお話を伺う機会をいただきました。

 

加藤さんによると、「ふれあい自遊塾」は人とかかわりあって遊ぶことを最も重視する一方、子どもたちが自分の気持ちと向き合い、安心して気持ちを表現できる場をつくることも大切にしているそうです。活動の中で大切にしていることや印象的だったエピソードなど、さまざまなお話を伺いました。

 

 

ふれあい自遊塾とは?

「ふれあい自遊塾」は、親子でボードゲームを中心とした遊びを楽しみながら、コミュニケーション力や感情表現を育てる活動です。スマートフォンやゲームの普及により直接人と関わる経験が少なくなっていると言われる中、対面でゲームをすることで人との関係性を築く力を育む場でもあります。

加藤さんは長年カウンセリングの仕事に携わってきました。その経験を生かし、2015年に地域の教育福祉関係の方々と共にこの活動をスタートしました。

現在は毎回13〜14名前後の親子が参加し、継続して通う家庭も多く、地域に根づいた取り組みとなっています。

ふれあい自遊塾オリジナル論語カードやあなたの気分は?などが掲示されています。

たくさんのボードゲームが取り揃えてあり、子どもたちに人気です。

 

遊びを通した心の育ち

「子どもは言葉よりも遊びで心を開く」と加藤さんは話します。

活動では、ボードゲームを通して「勝って嬉しい」「負けて悔しい」などの感情を味わい、それを言葉で表現する練習をします。ゲームが終わると子どもたちは絵文字シールを選び、「今どんな気持ちか」を自分で確認します。

また、気持ちが高ぶったときには腹式呼吸を取り入れるなど、心を落ち着かせる方法も一緒に学びます。

「感情にフィットした言葉があることを伝えていくことは、子どもの心の成長につながる」という加藤さんの言葉が印象的でした。

 

あなたの気分は?この絵を使って自分の今の気持ちを伝えます。

活動の中で感じたこと

活動当初、初めて来た子や人見知りの子もいて、私自身も「このあと馴染めるかな…」と少し不安がありました。

しかしゲームが始まると、自然と笑い声が増え、子ども同士や親子の距離が少しずつ縮まっていきました。負けて悔しくて泣きそうになる子もいましたが、気持ちを言葉にし応援する声が生まれるなど、温かい雰囲気が広がっていきました。

最後にはみんな笑顔で「楽しかった!」と言っていて、私もとても嬉しい気持ちになりました。遊びの力で心が開いていく瞬間を間近で見られたことが印象的でした。

童心にかえって子どもたちとゲームを楽しみました。

 

加藤さんのお話を聞いて

加藤さんが特に大切にしているのは、「相手の気持ちに寄り添い、無理に変えようとしない」という姿勢です。

自分の感情に気づき、言葉にしていく過程を丁寧に支えていくことで、子どもたちは自然と自分のペースで成長していきます。

私自身、子どもと関わるときに言葉で説明しようとしすぎてしまうことがありますが、今回の活動を通じて、遊びながら共感する時間の大切さを改めて感じました。

 

 

今後に向けて

今回の活動を通して、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、遊びを通して心の成長を支えることの大切さを学びました。これからも、相手の気持ちに耳を傾け、安心して過ごせる関係づくりを意識し、自分の地域での活動にも活かしていきたいです。

最後になりましたが、今回温かく迎えてくださり、活動に参加させていただいた加藤さん、そしてふれあい自遊塾のみなさまに心より感謝申し上げます。子どもたちの笑顔や成長の瞬間に立ち会うことができ、とても貴重な時間となりました。

本当にありがとうございました。

 

作成日 令和7年11月 東海大学政治経済学部 2年 菊井

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