馬入川で川の自然環境の保全や環境学習活動などを展開している馬入水辺の楽校の会が、この6月、NPO法人暮らし・つながる森里川海に生まれ変わりました。自然の遊び場「馬入水辺の楽校」を基軸に、一歩外へ踏み出し、生き物と共存したまちづくりに取り組みます。
海の近くの古民家で賑やかなお披露目式
6月4日、拠点の一つである古民家「暮らしの家おきなや」でお披露目式が開かれました。会員や地域住民など、多くの人が訪れ、盛況な催しとなりました。
平塚駅南口から海に向かって、徒歩15分程度。海の近く、扇の松の通りにある古民家は新潟県から40年ほど前に移築されたもの。まっくろくろすけの気配を感じる本物の古民家です。
当日はアトラクションとして、草笛教室やミニミニ水族館、ストーンペインテイング(自然の石に絵を描きます)やパネル展示に加え、沖縄舞踊が披露されました。
囲炉裏を囲んでの草笛教室では、大人も子供も夢中になって、草笛を作り、吹く練習をしていました。蛍の光の演奏など、素敵な音色が古民家を包みました。
ミニミニ水族館では、相模川で採れた魚や貝、カニなどが展示され、ヤゴやカニに触れたりなど、子供たちの人気となりました。世界に一つだけの石ころ作り、ストーンペインテイングも大人気。ちびっこの素直な想いが石に描かれました。
囲炉裏で草笛の作り方を教えていただき、早速、試しに吹いてみました。
ミニミニ水族館では馬入川で採れたヌマチチブやお腹の赤いカニ、アリアケモドキなどが展示されました。ギンヤンマの大きなヤゴも展示され、「欲しい」との声が幾つか。子供は生き物が大好きなのです。
葉っぱは、草笛だけではなく、バッタにも変身! まるで本物です。
広い縁側を涼しい風が通り抜けます。気持ちのよい空間が広がっています。ブルーシートの上には相模川で取った石がたくさん並べられ、好きな石を選びます。見つめていると絵や模様が浮かんできます。
NPO法人の成長を祈願して、役員の岩田氏により、祝詞が奏上されました。床の間にしつらえた神棚を前に参加者が集まり、お祓いをしていただきました。厳粛な気持ちに包まれました。
役員の加藤幸子さんらによる琉球舞踊が披露され、7つもの踊りを堪能しました。演目によって衣装も雰囲気も違い、見応えのある舞踊が続きました。二間続きの広い空間は天井が高く、舞台としても最高でした。
NPO法人 暮らし・つながる森里川海ってなに?
団体の前身である「馬入水辺の楽校の会」の目的は、川の自然環境の保全と子どもたちを野に戻すこと。課題を解決するためには、地域全体で取り組む必要があることや組織力を強化する必要があることから、NPO 法人格を取得しました。
「スマホを置いて野に出よう!」を合言葉に、生き物と共存したまちづくりを進めていきます。
道路に面した手書きの看板が目印です。当日はパネル展示が行われ、今までの活動内容が紹介されていました。
どんな活動をしているの
生物多様性の保全を目指して、トンボの棲むまちづくりやウナギの棲む川づくりなどを進めています。親子で参加して楽しめる環境学習活動や冒険体験活動など、年間40回近くにもなります。馬入川の無心島(中州)ヤギ島に渡る「ヤギ島探検ツアー」には、毎年100人近くの市民が集まります。魚取りやライジャケットを使った川遊びが人気です。
これらの活動に加え、暮らしの質を高める取り組みや消費者参加型農業、市民ネットワークづくりにも力を入れていくそうです。
右側の帽子をかぶっている方が代表の臼井さん。「この『暮らしの家おきなや』を、まちづくりの活動拠点として活用していきたい。昔ながらの歳時記暮らしを多くの人に楽しんでもらいたい。」と今後についての想いを語っていただきました。
サポーター会員募集中
活動を支援していただけるサポーター会員を募集しています。年間サポート費を支払うと団体の活動に参加できます。
一般サポーター会員1口3,000円、学生サポーター(高校生〜大学生)1口2,400円、ジュニアサポーター(中学生)1口1,200円、法人会員1口20,000円、非営利団体1口3,000円(いずれも1口以上)
会員を対象に、自然体験や冒険体験を楽しむ「自然探偵団」(別途、家族参加費10,200円)や消費者参加型農業(野菜の定期購入者対象)、馬入水辺の楽校の草刈りなどの環境管理活動を手伝っていただけるボランテイアレンジャーを募集しています。
皆さんもぜひ、この楽しい活動に参加してみてください。
お問い合せは臼井勝之さんまで
電話:090-5313-6327
メール:usui-katsuyuki@nifty.com
ホームページ: http://banyumizube.info(近々リニュール)
詳しい内容については、こちらのパンフレットもご覧ください。