子ども食堂は子どもや大人が無料または低価格で食事を楽しめる場所です。その活動は全国に広がっており、居場所づくりや家庭の食の支援として注目されています。

今回は、平塚市万田にある子ども食堂「ごはんだよ」さんを訪問させていただきました。

 

子ども食堂「ごはんだよ」さんとは?

子ども食堂「ごはんだよ」さんは、2022年1月から活動されている団体です。場所は清水餃子店の店舗を借りて行っています。活動は主に毎月第3水曜日の夕食を約70食提供しています。

 

温かく迎えてくれるスタッフたち

私が訪問したのは午後3時頃です。入口の前に立つと楽しそうな声が中から聞こえました。中に入ると、スタッフの方が「こんにちは!どうぞ!」と笑顔で迎えてくれました。席に案内され、いただいたお茶やお菓子を食べながら今日の一日の流れなどを話した後に少し雑談をすることができ、一気に緊張がほぐれました。

また、食堂に来た子どもたちにも「おかえり」と優しく声をかけていて、居心地の良さを感じました。

温かい食事とふれあいの時間

食堂に集まるのは小学生から高校生までの幅広い子どもとその親たちです。家庭の事情で来る子もいれば、友達と一緒に楽しい時間を過ごしたいという子もいます。

食事を楽しむ子どもたちに声をかけると、その日の学校での出来事や好きなキャラクターの話を笑顔でしてくれました。また、スタッフの方も積極的におかわりを聞いたり、世間話をお互い笑顔でしていました。ごはんだよ代表の清水さんは、「活動していて一番嬉しく思う時は、子どもたちがニコニコ笑顔で楽しく話しながら食事をしてくれている時です。」と話してくれました。

食堂を支える仕組み

「ごはんだよ」さんはいろいろな方からの支援を受けて運営されています。販売店や、直売所、個人から野菜の提供を受けたり、フードバンクからも寄付を受けたりして、低コストで運営する工夫を凝らしています。

代表の清水さんに子ども食堂を運営していて大変だったことはないか質問したところ、「特にありません。周りのスタッフが積極的に活動に参加してくれるし、寄付してくださる方々も自然と集まって。」と話してくれました。店内には食堂に来た子どもたちが書いた寄付者への感謝のメッセージが飾られていました。そこには、「いつもおいしい食材をありがとうございます。」というメッセージや、ご飯や野菜のイラストが描かれているものもありました。たくさんの企業や団体、スタッフの方々によって安定した運営が可能になっていることを感じました。

最後に

今回取材だけでなく、ボランティアとしても活動に参加させていただきました。また、最後には食事も提供していただきました。スタッフの立場と利用者の立場に立ってみて感じたことは、「子ども食堂」は、単なる食事を提供する場だけではなく、人と人との交流を深める大切な場所であるということです。

 

場所・人・ごはん、すべてに温かさを感じる。

 

子ども食堂「ごはんだよ」さんはそんな場所でした。

この場所で交わされる笑顔や温かな食事、言葉には、子ども食堂の存在意義を感じました。すべての子どもたちがおなかも心も満たされ、笑顔でいられる未来。それを実現するために、私たち一人ひとりができることを考えるきっかけとして、子ども食堂の存在がもっと広がり続けることを願います。

 

お忙しいところ取材を受け入れてくださった「ごはんだよ」の皆さんありがとうございました。

 

作成日 12月5日 東海大学政治経済学部政治学科2年 河合

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