「ひらつかのみんなのトイレ情報」の内容を確認して更新するために、3月13・24・25・26日に平塚市内の公共トイレの調査に行ってきました。
ひらつかみんなのトイレ情報
ひらつかのみんなのトイレ情報は、平塚市内の公共施設を中心に、誰もが使用できるバリアフリートイレをピックアップして調査し、紹介しています。誰もが住みやすい街・平塚を願って立ち上がった市民活動団体「ひらつかユニバーサルデザインプロジェクト」が、平塚市の市民活動ファンドを活用して発行した冊子(2012年初版・2013年度改訂版)が発端となっています。その後、2014年には、障がい者や子育て世代の方々に、安心して、より多くの外出機会をつくって頂けるよう、WEB版を公開しました。さらに、2018年からは、平塚市が公開をはじめた「ひらつかわくわくマップ」の中にある「子育てマップ」(子育て・教育のカテゴリー)のトイレ情報として、リンクされるようになりました。
調査して見えてきたこと
最初に調査してから大分時間が経過したので、調査済みのトイレに変化がないか、現状を確認するために今回の調査となりました。各施設を回った時に気がついた点をいくつか紹介します。
平塚市内には中央公民館と各地区の公民館を合わせて全部で26館あります。そのほかにも図書館や福祉会館など、多数の公共施設がありますが、最初に調査した時には老朽化している施設も多く、トイレ事情は必ずしも全てが使いやすいものではありませんでした。ところが、今回再調査したところ、多くの公民館のトイレが温水・保温便座に改修されてキレイになっていました。ある公民館でお話しを伺ったところ、バリアフリートイレは高齢者の利用が多いとのことでした。近年建物そのものが新しく改修されたいくつかの公民館にはオストメイトも導入されて、より幅広い方の利用が可能となっています。
また、総合公園のトイレが改修、改築、増築され、明るく、キレイになりました。中でも「ふれあい動物園」や「わんぱく広場」に隣接したエリアに増築された「おやこトイレ」は小さな子ども用のトイレが設置されているなど、とても使いやすそうです。
商業施設のトイレも温水・保温便座などに改修されたところが数カ所見受けられました。中には新たに多目的トイレが増設された施設もありました。
ところで調査の移動中に、新型コロナウィルスについて度々話題になりました。世界中で感染防止に歯止めがかからない状況の中、この記事を書いている3月末の時点で、日本はかろうじて持ちこたえています。これは日本の公衆衛生のレベルの高さがあってこそではないでしょうか。今回の取材を通して、設備の充実と清潔さを改めて実感しました。しかしながら、一部の公共トイレ、特に公園などの屋外に設置されているものは少々汚れているところもありました。みんなで使うトイレですから、一人ひとりが自宅のトイレを使用する時と同様ににキレイに使うことを心がけて、次に使う人が気持ちよく利用できるようにすることが大切ではないでしょうか。
ライター:氏家 真美