金目エコミュージアムとは?
平塚市の西側、金目(かなめ)は「エコミュージアム」になっています。この活動は世界・全国で展開されていて、近くは茅ヶ崎・相模原・三浦などにもあります。
エコミュージアム(Ecomuseum)とは、エコロジー(生態学)とミュージアム(博物館)とをつなぎ合わせた造語で、ある一定の地域において、住民の参加によって、その地域で受け継がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境を、総体として永続的な(持続可能な)方法で研究・保存・展示・活用していくという考え方、またその実践です。
金目エコミュージアムは2007年6月に平塚市から金目公民館に声がかかり、地域住民と平塚市の協働で推進委員会が発足したのが始まりです。現在は金目地区以外からも会員が集まり70名を超えるまでになりました。
展示資料の現地保存、住民が参加しての運営などにより、地域を見直し、その発展を目指すことに特徴があります。会員は「歴史・文化部会」「自然・景観部会」「産業部会」「情報・イベント部会」のいずれかの部会に属して活動しています。中には複数の部会に参加している人もいます。
4つの部会のうち「自然・景観部会」が作ったのが、この「金目の立体地理模型」です。約1メートル四方の模型で、延べ30人ほどの協力でできあがりました。普段は金目公民館に保管されていますが、何かの行事の折りにみなさんの目に触れる場所に展示しています。
本部の事業として、4月に「金目桜まつり」、8月に「金目灯ろう流し」、11月に「金目収穫祭」、3月に「秋山博墓前祭と資料展」を開催しています。他にも随時「出前授業」も行っています。
今年で10年目となる節目として、8月27日(日)には「10周年記念祭典」が中央公民館で行われました。
以前の名称「金目エコミュージアム・まるごと博物館」は変更されました。祭典に合わせて、メンバーの力で記念誌も発行されました。
記念誌の2・3ページの見開きです。楽しいイラストと、素晴らしい写真で構成されています。
金目収穫祭に行ってきました!
11月5日(日)は塚越古墳広場で、「収穫祭」がありました。焼き芋が名物です。
お天気に恵まれ、子どもからお年寄りまで大勢の方が訪れ、とても賑やかなお祭りでした。
古墳の上から見た会場全体の様子です。紅白幕の後ろがステージ、右側のテントでは昔遊び体験コーナーやフリーマーケットがあり、左側のテントの奥で焼き芋を販売。ドラム缶から手作りした特製の焼き芋器(?)で会員のみなさんが焼いています。
また、豚汁を500人分これまた大きな釜で作り、来場者に無料で振る舞っていました。具が大きめでゴロゴロ入っていて美味しかったです!
コマ回し、お手玉、けん玉などの遊びを子どもたちが夢中でやっていました。すぐ横に設置された「八重のかざぐるま」を作る体験コーナーも盛況でした。
フリーマーケットも野菜、古着、駄菓子、手作り小物などバラエティに富んだものが並んでいました。
ステージでの最後の演目は金目エコミュージアムの会員の興野さんによる黒田節と扇を10本一度に使って舞う日本舞踊。他の会員も後ろの方から見ながら拍手をしたりヤジを飛ばしたりもして、大トリにふさわしく大盛り上がりでした。
ステージの横では金目エコミュージアムの活動紹介コーナーがあり、これまで出版した冊子の販売や、11月26日(日)に開催する「ぶらり歴史探訪」の参加者募集をしていました。
金目地区には何故か教職員の方が多いんだそうです。平塚市に合併される前の金目村の時代から、教育熱心な地域だったようです。そんな人びとの歴史と豊かな自然環境によって生まれたのが、金目エコミュージアムなんですね。
金目地区資源マップです。原画は博物館に保存され、横2メートルの大きさに拡大されてターポリン(防水布)があります。今回の収穫祭では残念ながら展示はありませんでしたが、催しのたびに皆さんの目に触れます。
金目地区には海はありませんが、山・川・鳥・田んぼなどいろいろなものがあります。
「エコミュージアムの考え方」はこちら
金目エコミュージアム設立10周年記念事業(この事業は宝くじの助成により実施しています。)
取材・記事:gantyan
実は、このマップは私(gantyan)が作成しました。元々絵が好きなこと、環境保全の活動にも関心があることから、お声がかかった時にはお手伝いしています。こうして皆さんのお役に立てることが私自身の生き甲斐になっています。