10月に開催された地区レクと呼ばれる「平成29年度第65回市民体育レクレーション地区大会」を訪ねました。開催日が集中し会場が広範囲に亘るため駆け足となってあわただしかったですが、子どもたちと地域の方々が楽しく競技される様子などを報告します。
地区レクの趣旨など
地区レクの当初の構想はどのようなものだったのかなと、調べてみました。詳細は平塚市公民館要覧に記載されていましたのでご参考まで。
趣旨:「本大会は、体育レクリエーション活動を通じて、地域住民相互の親善と交流を深め、明るい地域づくりの推進を図るとともに、スポーツ、レクリエーション活動の向上と健康の増進を図ることを目的に、その実行にあたっては地域の特性やニーズを十分に配慮し展開するものとする。」
主管:「地区自治会、地区体育振興会、体育振興関係者を中心とした諸団体をもって、小学校区を単位として地区大会実行委員会を組織する。」
対象:「地域の幅広い年代層の市民を対象とする。なお、小・中・高校生の参加についても配慮する。」
(平成28年度(2016)公民館要覧 平塚市教育委員会 から抜粋)
地区レクの会場は小学校です
小学校の概要:28小学校+五領ヶ台分校の合計29校で、児童数合計13,013名。児童数は土屋小学校の95名から花水小学校1,038名までと大きな幅があり、1校平均450名ほどです。
会場:地区内に複数小学校がある地区は隣接小学校と合同で、相模小、松延小は会場となりません。地区内に小学校がない大神地区では、神田地区の神田小学校が会場に、松原地区は「ひらつかサン・ライフアリーナ」が会場です。(人数に特別支援学級の児童数を含みます)
(児童数:平成29年5月1日現在 平塚市HP 児童・生徒数及び学級数から)
小学校の場所と児童数 (数字は児童数を表わす)
26会場中23会場を訪ねました。
テント設営や運動場の整備など、準備で大変な様子が伺えました。地区レクが、「地域の絆」を強く繋げる大事なイベントとして、継続できることを願いました。
開催日
10月1日 13会場
10月8日 9会場
10月15日 2会場
10月22日 2会場 台風接近で中止
盛り上がります
秋空にひるがえる「武者のぼり」。次世代を担う子どもたちが元気に育つことを祈っているようです。
四之宮地区会場で他の会場では見られない「のぼり」を発見しました。(写真の他に3本あり合計8本)地域の伝統を表わし、素晴らしいですね。右側の写真は「のぼり」の一部を拡大したものです。 大野小学校
炊き出しが素晴らしい
カレーと豚汁の昼食に大勢の方が並びます。列が途絶えないほどおいしいようです。青空の下で、みんなと一緒に食べます。他の会場でも炊き出しが行われてましたが、この会場が一番賑わっているようでした。 勝原小学校
教室とは違う子どもたちの素顔
地区レクを楽しむ大勢の子どもたちを、会場で見かけます。
競技に一生懸命な子、応援に頑張る子、景品のお菓子を楽しむ子、友達と遊ぶ子、参加はいろいろですが秋空のもとに楽しんでいました。
受付は子どもたちで一杯です。教室とは違った楽しみを見つけているようです。 大原小学校
誇り高く応援旗を持って
旗を持ち運動場内を横切ります。
子どもたちにとって、地域の方々と一緒に活動できる大事な機会です。
大人になっても地域の活動に参加できる強い繋がりを持ちたいですね。この場を用意し運営される、自治会や体振・PTA他のみなさんの努力が報われますように。 南原小学校
競技に、運営になくてはならない裏方さんのチカラ
道具類の準備と整理に、お一人で黙々と頑張っておられました。
安全に無事に競技できるために、とても大事な作業です。このような支えがあって、地区レクも成り立っていました。(感謝)城島小学校
タイミングが難しい大縄跳び
10人以上がタイミングを合わせるのはなかなか難しいですね。慣れないと上手くいかないようです。足もとを写してみました。真土小学校
全員参加で七夕おどりを踊ります
ここでは参加している全員が会場に出て踊ります。もちろんテント内には誰も居られません。 花水小学校
地区レク反省会記録から
地区レクの運営に活躍された方から、反省会記録を拝見する機会がありました。無事に運営出来て良かったという事と、次のような感想も見られました。参考になればと整理してみました。
運営
・人の確保が大変からか、競技数を減らし午前中開催の提案も。
・進行係・審判など役を担当される方は、他の競技を観る時間もなく大変さが伺えます。
・毎年同じ場所と競技なので、テント設営場所は抽選に、町内対抗でなく複数自治会が一緒に競技する、全体を紅白対抗などとする、新しい取り組みも提案されます。
安全
・転倒などで怪我が発生しているが、係員への対応が徹底しているか心配の声が・・・。
・多くの子どもが会場に来ているが、競技などへの出番が限られるため飽きてしまい、自分たちの遊びに夢中で事故の心配も・・・。
・子どもたちが参加する競技には、安全確保の対応で学年別競技や、子どもたちが少ない地域では参加出来ないなどの支障が出ていて、工夫が必要との声も・・・。
用具
・用いる用具などに工夫も必要な感想が・・・。
(例)鈴割り:小さい子どもも参加していて、玉に当たって泣く子もいた。製作が難しいようで、なかなか割れない玉もあって競技を公平にするには製作に注意が必要。
(例)大縄跳び:使用している綱が回しにくい、何回飛んだ計測結果が会場内で分かり難いなど。
つぶやき
地区レクで、楽しく参加される方々の様子と、運営される方々のご苦労を感じました。運営などに携わる方とお話しすると、地域の伝統は簡単に変えられないね、とのご意見でしたが色々な工夫を通じた見直しなど検討を始めてもいいかと思われました。
・今年で65回となるが、色々な面で環境が当初と大きく変わっている。⇒ 高齢化や少子化などが進む現状の環境に対応できているか?
・小中学生の参加は多いが、高校生・大学生など若者は少ないようだ。
⇒ 若者が地域とつながり地域活動に参加してくれるよう、この機会を活用出来ないか?
・競技などは例年と同じような伝統的な内容が多いようだ?
⇒ 団体競技として新しい競技が工夫されているようなので、競技に取り入れることも・・・。
・地区内で子ども向けなどは同じ様なイベントが開催されているようだが?
⇒ 参加者・運営担当の方の負担が大きいのでは? 整理する必要は。
取材記事担当:坂本著法