令和4年2月19日(土)外出支援フォーラムを開催しました。

当法人では、神奈川県共生社会仕組みづくり外出支援モデル事業(実施期間:令和元(2019)年11月~令和4(2022)年3月まで)を神奈川県・平塚市との協働で取り組ませていただきました。

 

※平成28年7月に県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」において発生した事件を受け、県と県議会は、「ともに生きる社会かながわ憲章」(下段参照)を策定しました。
「共生社会仕組みづくり外出支援モデル事業」は、この憲章の理念に基づき、誰もが支え合い、受け入れ合う持続可能な共生社会の実現に向けて、交通不便地域において移動手段に困っている人々を、地域住民、市、NPO等が互いに協力して支える外出支援モデル事業について、県としてスタートアップを後押しするものです。

 

約3年間、3つの地域(平塚市須賀新田地区・土屋地区・旭南地区)の皆さんと、地域の移動手段に困っている方々をサポートする仕組みを作りたいと考え、様々な意見交換を通じて実践に向けて取り組んできました。

この度の外出支援フォーラムは、その集大成としてお取り組みの結果をより多くの皆さんに知っていただくと共に、新たに取り組んでみたいと考えている地域の皆さんの参考になればとの想いで開催いたしました。

既に神奈川県のWebサイトでも、5市10地区の取り組みの事例が紹介されているので、ぜひそちらも併せてご覧いただければ幸いです。

共生社会仕組みづくり外出支援モデル事業 活動事例集(PDF:10,041KB)

 

・須賀新田シニアクラブの取り組み事例(藤嶋様)

・土屋地区サロン送迎部会の取り組み事例(小清水様)(県の事例集をご覧ください)

・土屋地区大庶子分自治会の取り組み事例(瀬川様)

・旭南地区の取り組み事例(須藤様)

尚、旭南地区は今春(R4)から、万田貝塚地区で施行運転を開始するそうです

 

 

最後に、神奈川県外出支援モデル事業のアドバイザーでもある

東海大学土木工学科教授の梶田先生から以下のような助言と講評をいただきました。

・移送支援はできることから始めることが大事であり、仕組みづくりはそのあと考える。

・これから人口減少に伴い、ボランティア輸送が大事になっていくので、今のうちから準備をしておくことが大切。

・公共交通の利用者が減少した場合、バス→コミュニティバスの利用も増加する。

・無償/ボランティア輸送領域も重要になる。

 

ご発表いただいた皆様へ

日頃地域活動でご多忙の中、フォーラムの準備・当日のご発表とご協力いただき、ありがとうございました。これからも地域の暮らしの足を支える活動として、ご尽力いただけますよう心からお願いいたします。また、当法人といたしましても引き続き応援させていただきます。

 

当日の参加者の声一部抜粋

・日頃から生活の中で他地域の情報、現状を知る機会がなかったのでとても参考になりました。高齢化が進む現在対応が早くできればと思います。

・地域それぞれ事情が違う中、いろいろ工夫して実施されていることが分かりました。

・様々な地域事情がある中で立ち上げた先進事例を聞けて良かった。又、ボランティア確保や新規支援者についての課題も今後の拡大について大きく影響されること等も聞かれたので本当に良かったです。

・ボランティア、に全面的に頼っても無理があるのではないか。続けるのはきつくハードで社会福祉団体の協力を得ることはとてもいいと思う。車輌で協力のボランティアの数がある程度そろわないと、回っていかない。

・今後このような問題は深刻化すると思われます。地域ボランティアのみに任せるだけでなく、他紙団体の協力が不可欠。行政ももっと協力すべき。

・外出支援の取り組みについては地域の事情、特にバス停まで行けない方々が増加しています。どのようなニーズがあり、どう運営しなければ進まないか等課題もあるが一歩踏み出す事の大切さを感じました。

 

2022.3.14 記

 

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