以下のアンケート結果もご覧ください。(抜粋)
NPO活動推進自治体ネットワークhttp://www.mienpo.net/jichitainet/内に設置された「職員の意識改革研究会」が実施したアンケート結果
(問1)行政(職員)への疑問
◎“協働=委託、下請け、丸投げ、ボランティア”という勘違い
◎“プロセス”を踏まない、結果だけの“行政指導”による協働
◎ “担当者の異動”により、すべてが無くなる
「委託事業は“丸投げ”状態で、行政の関与がない。」「行政の仕様書に翻弄された。」「問題点を指摘することは得意だが、解決策を一緒に考えようとしない。」「担当者が2〜3年で異動となるので、そのたびに信頼関係を築きなおさなければならない」
(問2)協働して良かったこと、嬉しかったこと
◎“対等な態度”と“双方向性のある議論”
◎事業中途での“適切なサポート、アドバイス”と事業完了後の“ねぎらい”
◎NPOのモチベーションのアップ
◎“事業効果”の高まり
「協働事業の企画段階から意見交換を行った。」「NPOの活動を理解しようと、実際の活動に参加してくれるようになった。」「NPO活動を推進する部署が、窓口として、コーディネート機能を発揮してくれた。」「年数回、担当セクションとNPOとの意見交換の場がある。」
(問3)協働での失敗、行政(職員)への不信感
◎職員の“横柄な態度”と“暴言”
◎NPOの“人件費”を否定
◎事業や成果について“イメージの共有”ができない
◎協働事業とNPOの“ミッションが離れていく”
「必要な人件費を経費として認めてもらえなかった。」「行政からの依頼が多くなり、NPO自身の活動に支障をきたすようになってしまった。」「NPOのノウハウを教えたら、委託業務発注の仕様にそのまま使われた。」
(問4)今後、行政(職員)に望むこと
◎NPOや現場を“知ってほしい”
◎“官主導”、“前例主義”からの脱却
◎“市民の目線(想いの共有)”と“パートナーシップ”
◎“熱意”と“行動力”
「NPOとボランティアの違いは理解してほしい。」「“協働=経費削減”だけは、やめてほしい。」「行政職員もNPO活動に積極的に飛び込んできてほしい。そこから、協働のノウハウを学ぶことができる。」「協働はルールをつくるものではない。個々の事業それぞれにおいて積み上げたものを結果として双方が“協働”と認識できるものではないか。」同感。
(問5)今後、行政(職員)の果たすべき役割
◎様々な主体間での“ネットワークづくり”と“コーディネーター役”
◎協働に対する“理解の促進”(特に行政内部)
◎“評価”と“情報提供”
「行政の多くの部門がNPOとの協働を進めたくなるような仕掛けはないか。」「協働事業で利益を生み出していけるようなシステムづくり」「NPOと意識ある民間企業をつなぐ役割」「NPOも行政も企業も情報を共有できる仕組みづくり」「NPOが行政に企画提案しやすい環境づくり」
「協働」が、NPOと行政の「不信」ではなく、地域の課題を解決する「チカラ」となるように・・・