久しぶりの投稿です。
いきなりですが、今日は、最近特に感じている助成金・補助金について書きたいと思います。
何故かって?実は助成金はもらってよかった、ばかりではないからです。
〇補助金をもらうデメリット・・・“メリット”ではなく“デメリット”について。。。
補助金・助成金は、皆さんご存知の通り、返済義務のない資金であり、大きなメリットがあります。
しかし、一方では補助金をもらうと果たさなければならない義務が・・・いわゆるデメリットもあります。
〇事務処理が増加・・・
補助金や助成金を受けると、その分事務処理が増えます。
補助金は、国のお金いわゆる税金なので、当たり前なのですが
きっちりと会計処理をする必要があります。
例えば、見積書、納品書、請求書、領収書、通帳の控えなどは保管しておくことが必要です。
また、補助金によっては、大きい支出の場合は、相見積が必要だったり、契約書が必要だったり。
さらに会議報告書や出張報告書などの各種報告書や、支出を証明する様々な書類を揃えて、最低3年〜5年(助成元による)は保管しておくことを求められたりします。
事業期間が終了した後も、年次報告が義務付けられたり、なんてこともあります。
〇時間や物品の制約
事業期間以外の事前活動や、事後精算は認められないとか、
事業期間内にすべての事業を終わらせなければならないなど、時間的な制約があります。
また、申請から交付決定までには、思ったより時間がかかるので、
なかなか事業に取りかかれず、ビジネスチャンスを逃してしまうなんてこともあります。
また、補助金で購入したものについては、廃棄や売却などが制限されることも。。。
ですから、場合によっては補助金・助成金を受けない方が、事業がうまく進むこともあります。
〇短期的な補助金・助成金が多い
一回きりの単発なものや、単年度の補助金・助成金が多いです。
ですから、長期的な展望に立った事業には向いていないといえます。
長期的な支援は望めないので、継続的に事業を発展させるためは、
文字通り事業の補助的な資金として捉えることが肝要です。
そして、補助金が終わったあとのことをしっかり考えておくことも重要です。
補助金・助成金だけに頼った事業計画は、その後の活動に大きく響いてきます。
〇補助金・助成金に合わせない
さまざまな団体活動から、問題があると感じているのは、補助金・助成金をもらうために、
いろいろな団体の仕組みや組織を曲げてしまった場合です。
例えば、補助金をもらうために
- 本来は雇わなくてよい人を雇った。
- 連携しなくてよい企業と手を組んだ。
- 独立する気がないメンバーを独立開業させた。
などを行うと、その後のトラブルの元となります。
「何でももらえるものはもらっておこう」という気持ちはわかりますが、
補助金をもらえばその枠にしばられることになります。
「まず補助金ありき」の考え方は、やがて経営そのものに軋轢などが生じ、
本末転倒な結果となってしまいますので注意が必要です。
皆さん、ホントに気をつけましょうね。。。
補助金・助成金申請ガイドより、一部補足しています。