2021年11月13日(土) 09:00~13:30
令和3年度農福連携スタディツアーを実施しました。
参加者14名 神奈川県(1名)平塚市(2名)湘南NPOSC(5名)計22名
今年度は平塚市内の先進事例先を訪問するとともに、福祉事業所大手である「進和ルネッサンス」様の取り組みについても学ばせていただきました。
以下、簡単に紹介いたします。
9:30~荒井べジアス様訪問
有機資源を循環させながら農産物を生産すると同時に、障がい者雇用にも積極的に取り組み農福連携を実践されています。
15,000坪の農場では、小麦・大根・玉ねぎ・葉物野菜、トマトなどのハウス栽培を多角的に行っています。作業内容は収穫や袋詰め作業のほか施設外就労も行っています。
直売所の運営で障がい者も雇用したことがあるそうです(現在は休止中)。
現在、平塚養護学校卒業生1名が職員として雇用されており、近くもう1名も雇用する予定とのことでした。
10:45~進和ルネッサンス様訪問
現在、A型16名、B型82名、移行支援10名、定着支援14名 合計122名の方がお仕事に従事されています。
仕事の内容は
1.自動車部品組み立て
2.スーパーしまむら(品出し袋詰め)
3.給食(事業所内)
4.食品加工など幅広く障がい者の就労を行っています。
(6次産業化によるしんわルネッサンス農産品加工場)
12:00~湘南小巻ファーム様訪問
化学肥料等を使用しないオーガニック農業を実践しています。
クレソン栽培の新規事業立ち上げの際、NPO法人みんなの家ココ様を紹介されたのが農福を始めたきっかけ(クレソンは手間が非常にかかるそうです)とのこと。
現在は、2.5h/日を4名の障がい者でクレソンの袋詰め等を行っています。
また、平塚養護学校からも、研修生2名を2週間ほど受け入れた実績があります。
障がい者を雇用してから、クレソンの粗利率が非常に向上しました。やりがいを持ってもらうことでお互いにメリットがあると感じているそうです。また、進和学園、湘南リトルツリーとも取引があるとのことでした。
(参加者アンケートから一部抜粋)
・農業者の本音を聞けた気がする。
・仕事を作り出すということに尽力されている職員さん方に感銘をうけました。また同時にそのためにはホンダのように資本提供する企業が必要であることがわかり、現在の日本の状況下ではなかなか難しいと思うので、もっと国など行政の主導があるといいなと思いました。
・まるで学者の様な経営者の農業に対するコンセプトに驚きました。また情熱。
・色々な意味で私のとらえる理想の形で農、福、実践されていたからです。
ぜひ協力させて頂きたいです。
・農業行政と農業団体の責任者に今後の農業の在り方・方向性を聞いてみたい。
農福連携事業の今後の活動
スタディツアーで得られた学びは、今後マッチングへと活かしていただくことになります。
今年度の参加者の皆さんは農福連携への情熱をお持ちの方ばかり、今後に期待が寄せられています。
2021.11.30記