昨年、茅ヶ崎で福嶋消費者庁長官のお話を聞く機会がありました。
その時、ぜひ平塚にお招きして同じ話をしていただきたいと思っていましたが・・・
(その願いは未だ叶わず・・・)
このたび勤務先の相模原で開催することができました。
福嶋長官は元我孫子市長です。
1995年に38歳で市長に当選し、3期12年、我孫子市政を牽引された方です。
「新しい公共」という言葉がはやり言葉のように言われていますが、
「公共」に新しいも古いもない。「公共」は市民のためにしかない、という説明。
また、「協働」についても一言
行政と市民活動団体との協働・・・
どちらもうまくいってよかったという報告を聞くが、勘違いしてはいけない。
協働は誰(何)に対して行うのか=受益者(市民であったり自然であったり対象は様々であるが)がどう評価するか?
受益者に対して満足が得られたかどうか、ここを忘れて協働はないだろう。
また「対等」について
主権在民なのだから、本来「対等」であるなんてありえないという意見に対して。
協働事業は、「主体」(行政)対「主体」(市民団体であり企業でありいわゆる事業体)の契約である。
個人(市民)との契約事業ではないということ。
だからこそ、あえて「対等」という言葉を使い、対等でなければならないのです。
下請けになったり、しもべになったりしてはいけないのです。
そして、新しい公共の担い手といわれるNPOに対して
「NPOには経営力を持ってほしい、そして、市民は、自治力を高めてほしい」というお話。
市民の自治力というのは、意見の異なる者同士で対話し、合意をつくりあげる力です。
この力は、もっと考えれば、生き方を変えることかも知れない。
親しくなればなるほど、同じ意見であろうとする、
意見が異なる話題を避けてしまうのではないですか?と。
思い当たる節のある方が多かったと見えて会場からため息がもれる。
私もそうだったとわが身を振り返る。
協働とか新しい公共とか、
言ってみれば本来あるべき姿を
市民に受け入れやすい言葉に言い換えているだけのこと・・・。
市民自治・・・市民社会創造・・・
もっと市民が賢くならなければ、本当の民主主義は来ない・・・
二度目の講演を聞いて、まだまだ未熟で愚かな自分を再認識した次第です。
多くの方々に聞いてほしいお話でした。