「場をまわす力」

7/27からスタートした「すぐに活かせる!コミュニケーション講座」も今回で最終回となりました。1回目、2回目同様、にぎやかに行われました。講師は1回目にご登壇くださった山ノ内凛太郎さん(合同会社Active Learners  共同代表)です。 

毎回楽しいファシリテーションを行ってくれる山之内さん。講座の最中もあちこちからお声がかかっていました。

本日の目指すゴール

「主催する会議に向けてスキルが身に付いていること」

アイスブレイク(自己紹介)

これまでの2回は握手やハイタッチといったコミュニケーションツールを使って自己紹介をしましたが、最終回はグループ内でどんなアイデアを使ったらより親密になれるかを見つけて自己紹介することになりました。

各テーブルでは、それぞれが決めたアクション(指拍手、輪をつくる、げんこつをぶつけ合う、ハイタッチなど)で締めることにしました。中にはハグしていたテーブルもありました。

ほぐれたところで、ワークショップのスタートです。

グループワークその1

“場”=会議と設定して、“場”というものがどんなものかを体感するワーク。

お題は「いいアイデアが生まれるために会議に必要なものは?」

グループで最低5個以上の必要なものを書いてもらいました。出し終えた後で講師よりレクチャーです。

1.良いアイデアは“場”が生み出す。

会議に出席している誰か(個人)が生み出すのではない。安心して考えられる空間あり、それを発せられる・発したいと思える雰囲気があり、その発したものを“いい”と認めてくれる仲間がいて、初めてそれは“いい”アイデアとなる。いいことを言おうとする必要もなし、アイデアが浮かばなかったら“Pass”もあり。自分の意見に固執する必要もない。”場“にあるものすべてが”イイ“アイデアを生み出す材料になる。

2. ゴールを設定し共有する。

ゴールとは会議終了時の状態のこと。解り易い言葉で明文化し皆でそこを目指すのが会議。発散(アイデアや意見をどしどし出す)と、収束(出されたアイデアや意見から決める・まとめる・絞る)を、それぞれきっちり取るようにする。

ゴールを実現するために会議があり、時間設定、セッティング、準備がある。「定例だから」「慣例だから」といってゴールが定まっていない会議をすると当然のことながらつまらなく無駄なものになってしまう。

3.安心・安全を確保する。

どうやったら参加者が安心してその場に臨めるか、“おもてなし”を考え“見える化”する。ゴールやプログラムを明示したり、グランドルールを設定したり“違う”人が集まるのだから、最初のうちは仕掛けも必要。

“見える化”を実践するためのアイテムでもある“紙”。「付箋」「A4用紙」「模造紙」などを効果的に使う。

 

グループワークその2 

“発散”を体感するワーク。

お題は「【平塚の日】が制定されました。何をしますか?」

ゴールは模造紙いっぱいにアイデアが広がっている状態を目指す。ユニークなアイデアがたくさん出てみんなで覗き合って共有しました。

「平塚の日」が制定されたら何しよう!何もしないで寝てるという意見も一つ二つありましたが、総じて皆さん真面目な提案を出されるので驚きました。平塚市民、素晴らしいです。

フアイナルスペシャルグループワーク 

マシュマロチャレンジ

材料は、マシュマロ、パスタ、マスキングテープ、ビニール紐、はさみのみ。ゴールは、自立(手を添えてはダメ)した状態で、マシュマロをできるだけ高い位置になるように組み立てること。底辺からマシュマロまでの高さで競います。

時間   18分

どうしたらいい?こうしたらどうかな?じゃ、やってみよう!18分間という時間があっという間に経ちました。結果は?というと、殆どのチームが塔が立たずに悔しがっていました(笑)結構難しいです。皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

アイデアの発散と決めて実行すること、実行するときにはグループ内でコンセンサスも必要。その過程ではアサーショントレーニングも駆使しなくてはならないなど、今までの学習の成果が試されるワークです。会場内は大騒ぎとなりました。残念ながら倒れたグループも多数ありましたが、見事第一位は44センチでした。

★ミニレクチャー

このチャレンジの成功のコツは、最初にマシュマロを触って、重さや感触を感じることです。最終的にはマシュマロの位置がポイントなので、そのゴールの感触を共有することだそうです。講座中に何回も「ゴール」「ゴール」と言われてきたのに興奮してすっかり忘れてしまいました。

コミュニケーション講座全体を通しての振り返り

“場”=会議という設定でしたが、会議開催通知に記載されている開始時間から会議がスタートするのではなく、すでにその前から会議は始まっているんだと感じました。日頃から意見やアイデアが出やすい“場”作り、雰囲気作りが重要だと思いました。そのために「きく力」「伝える力」を駆使したコミュニケーションがあるのだと感じました。

 

いかがでしたか?

3回にわたり実施してきた「コミュニケーション講座」。今回で最後ですが、皆さん、たいへんお疲れ様でした。ワーク中心でいつもと違う進め方をしたので、戸惑われた方もいらっしゃるかと思いますが、毎回とても盛り上がっていたように思います。自己宣言したことを地域で実践していただき、活性化に活かしていただけたら幸いです。

 

参加者の声をご紹介します(アンケートから)

・場のつくり方について学ぶことができた。初対面の方でも仲良く作業することができ、良いふんいきで取り組むことができた。

・良い会議、実りある会議とするためには、メンバーが主体的(自分ごとと考えてもらうこと)が必要であり、そのためには、どのような場づくりを行えば良いのか具体的なヒントをいただけました。実践の場において、すぐに試すことのできる内容でした。ありがとうございました。

・今日、学んだ事を福祉村にもちかえって役立てたいと思います。

・マシュマロチャレンジ始めてできたので楽しかったです。サロンでさっそく、つかいたいです。

・次回に期待することではなく、この講座を受けた自分に期待したい。

・すぐその場に溶け込める場作りはさすが、こんな講座を続けていただきたい。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 

 

エピローグ

講座に参加した当会のメンバーでもある岩本さんが、投稿を寄せてくれました。岩本さんのグループは、マシュマロチャレンジのワークで高さ44センチの作品をつくり優勝したのですが、もっと高くできないか?と早速リベンジしたそうです。

「すぐに活かせる!コミュニケーション講座 第3回「場をまわす力」に出席してきました!」

グループワークの「マシュマロチャレンジ」にチャレンジ!トップ44センチの塔ができました!

与えられたものは、「スパゲティ20本・マシュマロ1個・マスキングテープ30cm・ポリ紐30cm」18分を4人で使います。苦心の末、トップをとった44cmです!

興奮、冷めやらず。

帰ってから、再チャレンジ!・・・66センチの塔が完成しました!

岩本さんのリベンジする行動力に脱帽です(#^^#)

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