第11回ひらつか地域づくり 市民大学:地域づくりフォーラム
次世代へつなぐ地域づくりの課題と展望 開催報告

 

誰もが住みやすい、住んでよかったと思える地域にむけて、次世代地域づくり人材の育成や多様な主体が連携・協力して課題解決に取り組んでいくための地域コミュニティの再生・創出が求められています。
今回の地域づくりフォーラムでは、参加者の皆さんと改めて課題を共有すると共に、先駆的な地域づくり活動を行っている横浜市磯子区での事例や、平塚市内で活動している団体の事例を紹介し、意見交換しました。

 

日 時 12月17日(日) 13:30~16:00

会 場 ひらつか市民活動センター

第1部 基調講演「次世代へつなぐ地域づくり」
講 師

田形 勇輔 さん(Brillia City横浜磯子自治会 会長)
鈴木 梨里子さん(Brillia City横浜磯子自治会 役員:中学3年生)

第2部 パネルディスカッション「誰もが関わりたくなる・参加したくなる地域活動とは」
パネリスト

宇佐美 陽子 さん(市民活動団体「ママぎゅっと」代表)
森田 鉄平 さん(高校生団体「トンガリーズ」顧問)
野中 一宗 さん(横内こどもサポートネットワーク協議会 会長)
丸島 隆雄 さん(平塚市地域教育力ネットワーク協議会 会長)

ゲスト:田形 勇輔 さん・鈴木梨里子さん(Brillia City横浜磯子自治会)

コーディネーター:梶田 佳孝 さん(東海大学建築都市学部教授)

 

基調講演の田形さん、梨里子さんのご講演は会場の中から大きな歓声とため息が。ブリリア自治会のビジョン・ミッションを自治会員全員が共有し、みんなが参加したくなる仕組みをどのようにつくっていくかなど、魅力的なイベントを取り上げながら説明してくださいました。

中学生役員の梨里子さんは、あたたかい組織(チーム)づくりを栄養素で紹介。タンパク質・ビタミン・ミネラルを「活動と人」に例えながら紹介しました。

冒頭、平塚市落合市長から開催に当たりご挨拶いただきました。

パネリストの皆さん。次世代の声を聴き、それを活かしていくことが今後の「地域づくりのポイント」と皆さん同様の意見でした。

質疑応答も活発で時間が足りないといった声もありました。

 

参加者の感想(アンケート結果より)
●今回の受講者52名(会場44名、オンライン8名)のうち29名からアンケートに回答いただきました。
●年齢構成は、20代4名、30~40代7名、50~60代6名、70代以上12名。市内の各自治会関係をはじめ、PTA関係、
青少年育成団体、さらには他市の行政職員・自治会役員も受講していただきました。
●内容については受講者全員が「期待どおり」で、6割以上の方が「期待以上」と高評価でした。
●参考になる点として、親子参加型のボランティア、笑顔で楽しめる活動の工夫、理念や目標を共有することの大切
さ、食事を共にできることでの信頼関係アップ、役員を強要せずにまずは参加してもらう、一つ一つの活動の実践と
振り返りが重要、等があがっていました。
●また、市内にも様々な活動に取り組む団体の考えを知ることができた、意見交換しながら新しい市民活動の形を探っていきたいとの声もありました。

まとめにかえて
昨年度平塚市は市制90周年を迎え、「ひらつか地域づくり市民大学」は開講から10年が過ぎました。今年度は市制100周年を見据え、“連携・協働”のその先の“共に創る”ことをどうとらえていこうかと思案し、若い世代が積極的に参画している先進事例を紹介し、多世代が関わる新しい仕組みづくりを学んでいこうと企画しました。

人口増加の時代に築いてきた様々な地域活動は、少子高齢化が進む中でのコロナ禍を経て、改めて私たちが暮らす地域・まちをどのようにつくっていくかという理念を共有し、だれもが関わりたくなる・参加したくなる内容や取り組みへと移行していく段階に来ていることを再確認できたのではないでしょうか。

様々な世代の思いを一つにしながら、わがまちづくりを進めていく新しい仕組みを整え、次世代につないでいくため、みんなで“チャレンジ”していきましょう。

わがまち物語という終わりなきドラマづくり。

舞台は? 脚本家は? スポンサーは? そして主役は誰か?
楽しいところに人は集い、元気が生まれます。

想いを形に! 知恵を力に! できることからしたいことへ!

人のつながりを大切に共に考え、行動することから、これからの“わがまち物語” をつくっていきましょう!

 

報告書ダウンロード 03_2023_houkoku

 

記 令和6(2024)年3月

ひらつか地域づくり市民大学運営担当者一同

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