平塚市における「農福連携フォーラム~ 事例紹介からみる課題と展望 ~」を神奈川県社会福祉士会 湘南西支部との共催により開催しました。神奈川県社会福祉士会は公益財団法人化10周年を記念しての取組みです。
農福連携フォーラムの目的
農業従事者の高齢化等による地域農業の担い手不足が深刻になっています。一方、障がい者の自立に向けた働く場の確保が長年の課題となっており、新型コロナ禍でさらに深刻になってきています。農福連携事業は、『農』と「福祉」の双方の課題解決とメリットがあるWin-Winの取組みです。
フォーラムでは、平塚市で広がりつつある農福連携の取組みを紹介するとともに課題と展望をご報告し、参加者の皆さんと共有し意見交換します。
開催日:令和5年9月23日(土)14:00~16:30
会場: ひらしん平塚文化芸術ホール多目的ホール
本年1月に開催した当会主催の「農福連携フォーラム」を拝聴いただき、社会福祉士会でも同様のイベントを実施したいとご提案いただき、実現に至りました。
当日は東海大学の濱田健治先生にオンラインでご講演いただき、その後平塚で取り組まれている農福連携の事例を紹介しました。後半はご登壇者を交えてパネルディスカッション、会場との意見交換を行い、2時間半があっという間でした。
社会福祉士会10周年の記念事業ということもあり、当日は関係者を含めて100名近い方に参加していただき、熱心にメモを取る方もいらっしゃいました。
濱田先生は農福連携のスペシャリスト。今回は時間が短かったせいか、もう少し話を聞きたかったというご意見も多くありました。
開会挨拶 神奈川県社会福祉士会 湘南西支部の田中会長よりご挨拶いただきました。
事例紹介 岩田農園様×キルクももはま様、笹尾農園様×みんなの家ミミ様
進行は弊会 農福連携プロジェクトマネージャーの関谷が務めました。
パネルディスカッション&会場との意見交換 コーディネーターは弊会理事長の坂田が務めました。
参加者の声(アンケートから抜粋)
●学んだことや気づき
・農福が様々な分野とコラボレーションして、拡大していく方向性を知りました。また実際に共に働くことから、お互いを知ることにつながることをお聞きして、共生社会をつくる方法の一つを学びました。
・農家さんと福祉事業所さん両方から話を聞くことができて、双方の理解と良好な関係が大切だと感じた。
・社会参加・勤労の喜びを具体化しているすばらしい事例ありがとうございました。
・農福連携コーディネーターの役割や実際どのように連携しているのかよくわかった。
・農福連携は想像以上に奥が深く、関係者の方々のご努力も相当なものであることが分かりました。
●感想や意見
・平塚市での農福連携について具体的なとりくみを知るいい機会になりました。
・トイレの設置、クラウドファンディング等で設置できないのでしょうかね。畑に設置するよりも地域に公共のトイレの設置などで。
・ともに支える社会ってこういうことなんだとあらためて思いました。いろいろな壁をこえて、手をとりあうことの大切さ(お互いを理解するその過程は大変だが・・・)を教えてもらいました。もっと農業の発展としてみとめてもらいたいと思いました。
・基調講演や事例紹介等、大変勉強になりました。障害者のみならず、高齢者や刑余者への農福連携まで話題が及んでおり、関係者として興味深く拝聴いたしました。ありがとうございました。
・農業の障害者雇用の可能性みたいな話しなってしまうより農業に関わることで対象者の福祉の増進に繋がる(自立支援)という視点が重要かと感じました。
会場ではパネル展示も行いました。
ご参加いただいた皆さん、事業にご協力いただいた関係者の皆さん、本当にありがとうございました。農福連携は今後ますます期待される取り組みになっていきます。引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。
10月27日(金)記 湘南NPOサポートセンター