令和2年度から取り組みを始めた「神奈川県農福連携マッチング等支援事業」
令和5~6年の2年間は「お試しノウフク」として、農福連携をより促進していくためにお試し(現場体験)を主軸において、マッチングを進めてきました。
去る3月27日(木)10:00~12:00 神奈川県が主催する全体会議(オンライン)が開催され、令和6年度の成果を報告いたしました。
R6(2024) 成果報告資料(湘南地域) ダウンロードできます。
■お試しノウフク実施件数9件
月日 農家名 施設名
6/5 笹尾農家×「かたつむりの家」
6/20 関谷農家×「かたつむりの家」
9/26 関谷農家×「キルクももはま」
10/15 海老澤農家×「キルクももはま」
1/18 秋山雄一農家×「スタジオクーカ」
1/18 秋山修農家×「スタジオクーカ」
1/18 岩田農家×「スタジオクーカ」
1/18 笹尾農家×「スタジオクーカ」
1/27 秋山雄一農家×「キルクももはま」
■マッチング件数5件
月日 農家名 施設名
4/1 桐原農家×「大磯かたつむりの家」
4/1 大森農家×「グランズ平塚」
11/27 関谷農家×「キルクももはま」
11/29 海老澤農家×「キルクももはま」
2/3 秋山雄一農家×「キルクももはま」
■アンケート内容
農福連携を実施した農家・福祉事業所に対して
①実施して良かったこと ②課題 ③利用者さんの声を回答いただきました。
■結果 ①について
(農家)
・エンサイの袋詰めは、大変助かりました。
・収穫、袋詰めがとても早く終わるようになった。
・すべての作業が時短できて助かっている。もういなくてはならない人材になっている。
・体力的に助かった。
・売り上げが伸びた。
・近所の農家が興味を示し始めている。
(福祉事業所)
・利用者さんが前向きに取り組んでいるので安心した。農業が就労に向けての一つのステップになってくれるとありがたい。
・利用者さんが、生きがいをもって働いてくれているのをみると、やってよかったと思えた。
・利用者さんの作業が慣れてきたので、指導も楽です。
・地域に暮らし、地域のことをよく知っていられるのが農家さん。農家とつながることは地域とつながることになり、とても大切なことで必要なことです。
■結果 ②について
(農家)
・今後は、圃場に来られる施設外就労ができることを期待したい
・工賃について、仕事ができる人は賃金を上げた方がいいのか思案中。
・打ち合わせをきちんとして互いに良い関係で作業ができるようにしていく。
・直売をするときに、PL法共済保険に入る方が安心である。
・我が家は土日中心の農業なので、福祉事業所の利用が限定的となっている。
・作業の洗い出し、細分化を検討していきたい。
・農作業のどの部分を福祉と連携できるかを試行しながら考えたい。 他
(福祉事業所)
・専用作業場所の確保。例)野菜に適した場所(温度、冷暖房)、作業に適した場所(トイレの確保)
・農家さんどうしは日頃より連携がとれているようにみえるが、福祉事業所どうしは横のつながりが弱いと思う。
・利用者さんにより、農作業の希望の偏りが大きい。
■結果 ③について
・袋詰め作業で、野菜に触れられるのが楽しい。
・また畑に来たいと言っている。
・青空の下で作業できることが楽しい。
・収穫物を自宅に持ち帰ってお母さんとレシピを考えたりするのが楽しい。
・農家さんの大変さが分かったから、値段が高くなっても文句は言わない。
さて、農福連携プロジェクトチームでは、農福連携を更に広げていくために、このほど「農福連携推進会議」を立ち上げました。農家さんや福祉事業所、関係者の皆さんが集まるこの会議体は、LINEグループも同時に発足させ、コーディネーター機能としても期待が持てそうです。
さて、協議会のメンバーの皆様には「神奈川農福連携」のぼり旗を、各農家や福祉事業所にて掲出いただきました。今後は、JA湘南エリアの各所にて、こののぼり旗が見られるようになればと考えています。

関谷農家

岩田農家

小宮農家

山田農家

海老澤農家

大森農家

福祉事業所スタジオクーカ

福祉事業所かたつむりの家

福祉事業所キルクももはま

福祉事業所みんなの家ミミ
令和7年度も、更なる広がりを目標にメンバー一同、取り組んで参ります。
農福連携につながる情報がありましたら、ご連絡いただければ幸いに存じます。
湘南NPOサポートセンター 農福連携プロジェクト
令和7(2025)年3月29日(土) 記