平塚市西部の旭地区には、南北を流れる河内川がある。
河内川の環境保全活動については、すでに『市民をつなぐ明日への架け橋:リエゾン』で紹介しているが、その河内川あじさいの会の皆さんによる旭北地区と旭南地区の合同によるクリーン作戦に参加してきた。(5月15日(日)9:00~11:15)
http://snposc.hatenablog.com/entry/2015/12/20/222819
当日は会の皆さんのほか、各地域からボランティアの方やガールスカウトの子どもたちが参加して、草むしりや川に投げ捨てられたごみの回収作業を行った。
川に入るには、下半身を覆う専用のゴム長を着用するのだが3枚しかないということで、この日もベテランの3名が川に入って、慣れた手つきでごみさらいを始めた。川底に沈んでいるごみを見つける早さと救い上げる手つきに思わず見とれてしまった。
川に投げ捨てられた自転車 この日は2台回収
消火器 2台
バイク 1台
その他、タイヤのチューブが数本、ゴムホースのようなものが数本、もちろんビン・缶は数知れず、アクリル板の筒のようなもの、大きな布(シーツかな?)、棒切れ、鉄の棒切れ、ビニール袋は大小さまざま、等々。。。
ごみをさらうにも、深く入り込んでしまっていて中々引き出すことができないものや、水を含んでいるためとても重いものがあったりで、簡単にはいかない。またヘドロにまみれているので匂いもきつい。引き上げる際に泥が飛び散って、シャツやズボンにかかった時には、その匂いがいつまでも消えず、結局次の日の朝まで鼻について困った。こんなこと会の皆さんには言えないなぁ。
この日に回収したごみの一部。
所々にごみの山をつくっておき、軽トラで回収していく。会の皆さんは手慣れたもので、どんどん回収していく。集めたごみは事前に役所へ連絡を入れてあるため、しばらくすると収集車が来て片づけてくれる。
小さなつぼみがたくさんついたあじさいが、河内川の両側を飾っていて、6月12日に開催されるあじさいまつりを待ちわびているようだった。
旭北公民館の北側には『ちょっと一休み』ができる場所がある。花壇には会の皆さんが色とりどりの花を植え、道行く人々の目を楽しませてくれる。この日もベンチでお茶を飲みながら、川で泳いでいる鯉を眺めている方がいた。ほっこり・・・。
どのくらいの鯉が泳いでいるのかと数えていると、ふわーっとカモが舞い降りてきて一瞬びっくりしたが、あまりに気持ちよさそうに泳いでいるので、思わずシャッターを切る。
バイクを引き上げたときに一緒に引き上げられた『かに』。いきなり地上にほうり出されてびっくりしたのか、微動だにしなかったのには笑ってしまった。
活動に参加する中で、会の皆さんから日頃の活動の様子や、この地域の特徴などを伺った。会を支える人の高齢化が進み、継続することが困難になってきたこと。地域住民の参画が進まないこと。活動中に、ご苦労様という声をかけて下さる方は殆ど年配の方々で、若い人は見て見ぬふりをして過ぎ去っていった。また、活動を支える資金調達の難しさもある。このままでは、川は元の汚染された川に逆戻りしてしまう・・・何としてでもそれは避けたい。会の皆さんの思いがひしひしと伝わってきた。
あじさいまつりには、大勢の団体が出店をして賑わう。それはそれで有り難いが、日ごろの地道な草むしり活動や川の保全活動を理解して参加してほしい。県や市の議員さんは、いかにもと言った挨拶はするが、肝心な問題を知ろうともしないのが空しいと呟いていたのも印象的だった。
地域の活動のみならず高齢化の問題は全国的な問題と言われているが、果たして本当にそうだろうか?本当の問題は次世代へバトンタッチすることが出来ないほど少子化が進んでいることと、あまりにも地域の課題が多岐にわたっていることではないのかな。では、どうすればみんなが暮らしやすい地域になるんだろう。
ということで、28年度も『ひらつか地域づくり市民大学』を開講しますよ〜!公開講座は7月24日から。もうすぐ募集要項がアップされるので、checkしてくださいね♡