新年開けて間もない1月10日(火)
平塚市の管理職対象の職員協働研修会に行ってきました。
この研修は、NPOと行政との協働を促進するため、まずは部課長に協働に対する関心を高めてもらい、担当部課の職員に協働のアイディアを出すように導いていくことを目的としての開催です。
担当課の協働推進課の皆さんと年末から開催日前日まで度重なる打ち合わせを行いました。特にワークショップをどのように進めて行くかについては、相当担当課内で相当議論されたようでした。
何を今さらという管理職の皆さんにどうやって協働の重要性を説明するか、ともすれば逆効果になりはしないか、新年早々にワークショップをやって果たして協力してもらえるのか。そんなこんなを想定しながら、講義の内容そしてワークショップの進め方について議論を重ねて当日を迎えました。
はじめに落合市長の挨拶から
研修のタイトルは「他市事例に学ぶ協働と職員の協働意識を高めるマネジメント」と、かなりハードルが高い…。敢えて私は「市民協働のまちづくり〜できない理由を探すのではなく、どうしたらできるか考えよう〜」をタイトルにして説明させていただきました。
私の役割は他都市の協働の事例を詳細に紹介することです。協働事業提案制度を活用したもののなかで特に協働による事業の効果が予想外に拡がった事業と双方の役割分担が明確でわかりやすいもの。提案制度ではない協働の事例では産官学の連携によるまちづくり事業、公民連携によるコミュニティ構築の取り組みを含め8事例ほど紹介させていただきました。
ちょうど箱根駅伝の興奮冷めやらぬ時でもあったため、青学の原監督の著書にもある名言をピックアップさせていただきました。人材育成には欠かせない大切な言葉の数々です。
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管理職の仕事は管理じゃない
●相談してくる人に育てる
常識を疑い、土壌を整え、成長を促す
時間をかけて人が育つ土壌をつくることが欠かせない
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また、日本NPOセンター発行による「NPOと協働する職員の8つの姿勢」を紹介しました。
1.公共は「官」だけが担うのではなく、NPOや企業などさまざまな主体と共に担う意識を持つこと
2.協働とは特別なことではなく、チャレンジであり、失敗を恐れない意識を持つこと
3.ニーズは、現場に足を運び、当事者の生の声に耳を傾けてこそわかるという意識を持つこと
4.協働相手とは対等である。本音で語り合えてこそ、協働であるという意識を持つこと
5.協働の現場では、自らの責務として率先して行政内部で連携し相乗効果を得ること
6.協働には十分なコミュニケーションが必要であり、共感するには時間がかかるという意識を持つこと
7.情報は市民のものであり、市民のために活用してこそ価値がある
8.協働できない理由を探すのではなく、受益者のためにどうしたら実現できるのかを考えること
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後半のワークショップでは、部下にどうやって協働のアイディアを出させるか?管理職のマネジメント力を問う内容です。進め方は担当課が知恵を絞って考えましたが、今ひとつ具体的なイメージが掴めなかったようで、頭をひねる方も何名かいらしたようです。
頭を抱えながらも多様な提案が出されました。
最後は井上副市長の挨拶で終了しました。
後日談ですが、それでもいくつかの部署から協働のアイディアが出されたと聞いて、ようやく任務を果たせたような気持ちになりました。 坂田