コミュニケーションできるお菓子

平塚の西八幡の森に迷い込んだヘンゼルとグレーテルの二人は、お菓子の家をみつけました。

ドアを開けて中に入ってみると甘い香りが漂ってきます。グレーテルがあるものを見つけました。

「お兄ちゃん、これ何だろう?」

ヘンゼルもそれを見て「これはお菓子かな?」

グレーテルは「これ水着じゃないの?」

「そうだな、これ水着だよ」とヘンゼルもそう思いました。

二人が見つけたのはこちらでした。

 

グレーテルは「この薄緑色の水着が素敵ね。着てみたい。試着室はどこかしら?」

「ゲレーテルも、大きくなったから、大人っぽい紫の方が似合うと思うけどな」とヘンゼルは言いました。

「でもピンクも可愛い!」二人の水着トークが続きます。楽しそう。

おいしい紅茶を飲みながら、おしゃべりしながら、まったりとした時間を過ごすのにピッタリのコミュニケーションできる話題を提供してくれるお菓子を紹介します。写真の「湘南ビキニクッキー」です。

このお菓子の家は平塚市西八幡にある焼き菓子の専門店のマ・コピーヌさんです。

 

湘南ビキニクッキーのお話

お菓子の家の主人の松元しのぶ店長にお話を伺いました。

湘南ビキニクッキー誕生のきっかけは?

「冬の時期はクリスマス、バレンタインなどイベントが目白押しで眼が回るような忙しさなのに、夏の時期は冬場に比べるとイベントが少なくなってしまう。夏の時期に盛り上げる商品はないかと、お店の仲間と仕事をしながらの雑談の中で生まれたアイデアです。」

クッキーに絵柄を施すことをアイシングといいます。

このアイシングクッキーがここ数年でトレンドに敏感な女性をはじめ、大人から子供まで幅広い層の間で急速に注目が増加しています。

湘南ビキニクッキーは発売してから8年が経ちます。2016年には全国逸品セレクション準グランプリを受賞しました。

更に、ビキニクッキーで夏を盛り上げるために、2016年からマ・コピーヌが主催して「ビキニクッキーデザインコンテスト」を実施しています。昨年が約70作品、今年も75作品の応募がありました。

このデザインコンテストについて松元店長にお訊きしました。

湘南ビキニクッキーデザインコンテスト」を主催しての手ごたえは?

「応募作品を見ると、小さなお店主催のイベントにもかかわらず、本当に真剣にデザインを考えてくれているのが伝わってきて嬉しかったです。デザインにも平塚の名産のキュウリとか、もちろん七夕、海や川 など。または、サッカーチームのベルマーレ平塚市の花の「撫子」をモチーフにしたものが多くて 郷土愛が強い人が多いんだなと感じました。」

2017年度の優勝作品はこちら。大人の部のデザインです。

こちらが、子どもの部優勝の作品です。

どちらも、隣のデザイン画はA4サイズです。優勝者に自分のデザインした特大クッキーが授与されました。

食べるのがもったいない気がしますね。

大人の部の優勝デザインは七夕をモチーフに、七夕キャラクターのヒコ丸君とナナ姫を胸にデザインしています。

子どもの部の優勝デザインは、りんご(Apple)とパイナップルでPPAPです。わかりますか?

海岸公園で毎月行われる、Sunsun マルシェの会場並びに、お店の前に作品を展示して人気投票にて決定しました。大人の部の優勝者の得票は31でした。

8月13日にマルシェで表彰式があり、大人の部の優勝者の女性にお訊きしました。

コンテストに応募したデザインに込めた想いは何ですか?

「平塚といえば七夕、いつまでも続いて欲しい。なくならないで欲しいので、その気持ちを込めました。」 

平塚愛を感じる、しっかりした口調でコメントしてくれました。

ビキニクッキーを平塚のお土産に買い求めるお客様が増えてきているそうで、特に男性のお客さんの増加が目立ってきているとのこと。でも松元店長いわく

「帰省などで平塚のお土産を持っていきたいんだけれど、さて何にしたらいいんだろう?と悩んでいる【平塚お土産難民】は多い」

そうですそこで、こんなプロジェクトも始動しています。

 

自信をもって持っていってもらえるお土産をつくりたい

スーベニア平塚プロジェクト

松元店長にこのプロジェクトについて伺いました。

「平塚に住んでおられる方が、自信をもってお土産を他所に持っていってもらって自慢してもらえるものを作りたい。ただ平塚の名産を入れ込んで【平塚名物のお土産】というようなものにはしたくない。」

スーベニア平塚は2017年にマ・コピーヌの松元さんとスタジオクーカの北澤桃子さんとで立ち上げたばかりです。品物を包む包装紙のデザインにもこだわった、異業種・平塚市とも連携したプロジェクトで開発中です。製品発表が楽しみです。

 

そんなお菓子の家はこちら→ビスキュイテリ マ・コピーヌ

平塚市西八幡3-5-6

TEL/FAX 0463-24-1822

営業時間 11:00〜18:00

定休日 日曜日、月曜日

*ma coppine はフランス語で「仲の良いお友達」という意味です。「お店はお客様にとって大切なお友達のような存在でありたい」との想いが込められています。

お友達に会いに西八幡の森の、お菓子の家を訪問しに来てください。

お菓子の家の主人 松元しのぶ店長です。

 

ライターの独り言

私も、ビキニクッキーデザインコンテストに応募しました。5票いただきました。投票していただいた皆さんに心より御礼申し上げます。来年もぜひ応募したいと思います。

取材記事:清水浩三

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