第15回河内川あじさいまつりが6月9日に平塚市河内川(鎌倉橋から下川原橋にかけての約1.4㎞)、旭北公民館(河内440)で開催されました。当日は小雨交じりの天候でしたが模擬店やあじさいの挿し木教室、展示コーナーにはたくさんの人達が訪れ、会場は賑わっていました。

川沿いの道を歩いて質問ボードを探し、あじさいクイズに全問正解すると旭南公民館(山下1096の1)でプレゼントがもらえる企画もあり散策も楽しめました。

河内川あじさいの会の木村美江子副会長(70)によると、子供の頃には泳ぐことが出来た川が、平成4年頃はゴミや自転車が捨てられ、ひどい悪臭を放っていたといいます。「何とかしたい」と地元有志が立ち上がったのがきっかけで、神奈川県や平塚市の協力を得て清掃、除草を続けました。1株ずつ小さなあじさいを植栽し始めたのが平成10年頃のことでした。

だんだんと河川環境も整ってきた平成17年に始まったあじさいまつりは、旭商店街、自治会、ガールスカウト、NPO団体、学校、農協など各種団体の参加で年々大きくなり、あじさいは約2千株に増えました。地元の名物として、開花の期間中は合わせて約4,000人もの人が足を運ぶそう。木村さんは「皆さんのお陰です」と仲間達への感謝の笑顔を見せていました。

河内川あじさいの会 木村美江子副会長

一年に数日の花の為に、費やした時間は計り知れませんが、長い間のたくさんの人々の想いが積み重なって大輪の花を咲かせているのだと感じました。

石井豊会長(73)は「これからもこの美しい花と河内川を守っていくために、多くの方々にまつりにお越しいただき、若い世代が自然や環境のことに興味を持って、一緒に活動してもらえたら嬉しい」と未来への希望を語っていました。

河内川あじさいの会 石井豊会長

今年の開花状況は例年に比べて花が長持ちで、6月いっぱい楽しめると予想。

お天気の日もいいけれど雨の日にはいきいきとしたあじさいに出会えるこの季節ぜひ河内川に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ライター:今村 和代

※この記事は当法人が開催した「WEBライター養成講座」(全3回/5月29日・6月12日・6月19日)の受講生が、受講中に取材して記事にしたものです。

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