今回は、平塚市の宝町で社交ダンス教室を開いている、「小林ダンスカンパニー」を取材しました。

 

レッスン風景1。中央の黄色い服の方が小林さん。窓からの光も明るく、広いスタジオ。

 

小林ダンスカンパニー インストラクターの小林陽子さん

 

ダンスとの出会い

小林さん

九州の出身、関西で学生生活を送りました。都内で就職したのですが、友達がほしくてダンスサークルに入会した後、ダンス教室にレッスンを受けに行きました。綺麗な衣装も着てみたいのもありました。

それから、のめりこみ「そんなに好きなら、この教室で働かないか」と誘われて、サークルでペアを組んでいた主人と教室に入りプロになりました。

 

平塚で小林ダンスカンパニーの誕生

小林さん

平塚で教室を開いて、11年目になります。いろいろな方からのお誘いもありましたが、平塚の教室にレッスンに通っていたことも縁でしたし、もともと神戸のような海あり、山ありの閑静な街に住みたかった願望もありました。平塚も海あり、山もあり、また平塚駅前の広々とした道路と広い空には感動しました。

 

教室で心がけていること

  1. 生徒個人に合わせた、ベストなレッスン。
  2. 出し惜しみせず、私たちが持っている技術を惜しみなく教えること。
  3. 教える私たちが健康で元気でいること。
  4. 教えることを楽しむこと。

小林さん

もともと、私はサークルで人との出会いを求めて入ったのが動機だったので、競技のようなアスリート感覚だけでなく、楽しんでもらいたいという想いが強いですね。

テレビなどで、タレントのキンタローさんが、社交ダンスの大会ですばらしい活躍をされていることが放映されたこともあり、最近若い方の入会も増えているそうです。

レッスン風景2。

 

人と手を触れる魔力、人間の可能性に驚くエピソード

沢山の生徒さんとの出会いから、思い出深い話をお聴きしました。そこにはご高齢のかたでも、人間の可能性に驚かされます。 ダンスは、お互いに手を組む、手が触れる。このことがとても大きく心に作用しているように感じました。

エピソード1

教室に入るときまで、腰が曲がって杖をついていたのに、レッスンの間はピンと腰が伸びて踊り続けて、終わるとまた杖をついて帰っていくご婦人がおられました。

 

エピソード2

男性で、習いはじめたころは、白いシャツだったのが、回数を重ねる度にピンクのシャツに変わっていき、真っ赤な蝶ネクタイまでするようになりました。お話しをする機会があってお聴きすると、出征を経験された方で、多くの仲間が目の前で死んでいく姿をみたそうです。そんな仲間の分まで自分が明るく生きて、向こうに行ったら皆に話してやるんだと、ふっきれたようにおしゃれに眼覚めた方がおられました。

おしゃれになったので、お孫さんとも買い物に出かけられるようになったそうです。

 

エピソード3 

家族が亡くなり、また、悲しいことが続いてすっかり落ち込んでいた方が、踊っている間は相手の方と音楽に集中できて、つらいことを忘れる時間が持てたことで、少しづつ元気を取り戻した方がおられました。

 

エピソード4

ブラインドダンスというジャンルがありますが、視覚障害のある方でもクイックステップなど、かなりハードな踊りもできます。障害のある方でも全力疾走して風を感じることができることを知らされました。

 

エピソード5

ヒールをはいて、レッスンの間クルクルまわって、踊った後で、お歳を聴いたら80歳を超えていたご婦人がおられました。90歳を超えた方で発表会に出演されて、出番前の袖ではまわりが「大丈夫かしら?」と心配するほどだったのに、いざ舞台に出たとたんキリッとされて踊りきって袖に戻ってきたときにはグッタリされていたご婦人もおられました。

小林さん

女性も男性も、いつまでも美しくありたい、美しく魅せたい。かっこ良くなりたい。この感情はごく自然で、誰もがもつものだと思います。この業界に関わって、人間のもつ可能性に驚かされました。

 

平塚の印象と魅力

小林さん

平塚は都会ではないけれど、田舎でもない、程よい都会感がある街。

都内にいたころは、目的があって出かけていましたが、平塚には目的もなく、ふらっと行ける場所があります。

山であったり、海であったり。今まで無かったことですが、ふらっと主人と出かけることが増えました。

平塚には意外と遊べるところがいろいろあるんだと気づきました。イチゴ狩りとか。パークゴルフなどやってみたいです。

 

今後の夢

小林さん

介護予防ダンス協会というのがあって、通称「元気ダンス」と呼んでいますが、その資格を取得したのでいろいろなイベントなどで、即興でも教えられたらと思います。

まだ、神奈川県でも3人ほどしか資格を持った方がいないので、普及の傍ら指導者の育成もしていきたいと思います。

湘南ららぽーと平塚で「QOL向上ダンス」の講座を開催中です。

社交ダンスは相手が居ることなので、相手を思いやる心を育て、そして国際化社会の礼儀とスキルとして子どもたちに社交ダンスに触れていただきたいと思います。

また「ピラティス」の指導も行っていますので、平塚での活動として“心も体も豊かに健康に”を目指して、イベントでみなさんとコラボできたらと思います。

小林ダンスカンパニー http://www.kobayashi-dance.jp

取材を終えて、印象は誰でも入りやすい、とてもカジュアルな感じを受けました。最後にはこんなリクエストにも応じてくれました。ありがとうございました。

ライターとのショット。おまけ。

 

ライターの独り言

45年も前のことですが、田舎から横浜にでてきて観るものが珍しいものばかりで好奇心もあり、横浜西口のダンスホールに入ったことがあります。とても女性を踊りに誘える勇気がなく壁に貼り付いていたことを思いだしました。Bigバンドの演奏も素晴らしく、フロアの中央で踊っている中年の男性がめちゃくちゃカッコよかったです。ダンディというのでしょうね。

八幡山の洋館で、タキシードにイブニングドレスなどのドレスコードをつけて大人の舞踏会などをできれば「何とおしゃれなんだろう」と思いました。

 

ライター:清水浩三(湘南NPOサポートセンター)