ひよこちゃんの0歳児からのコンサート

今回は、ほん和かママ代表の佐藤 由美子さんを取材しました。

佐藤さんとは、平塚市市民活動推進補助金の審査で知り合いまして、市民活動家みたいなイメージをもっていましたが、10月24日に富士見地区町内福祉村「ぬくもりの家」でおこなわれた「ひよこちゃんの0歳からのコンサート」を観てそこには別な佐藤さんと、“ほんわかママ”たちがいました。

ハロウィンの時期でもあり、会場のホールは飾りつけもハロウィン飾りがいっぱい。佐藤さんもハロウィン衣装で登場。参加者は0歳児から未就学児連れの親子が30人くらいあつまりました。

コンサートで演奏するのは、佐藤さんを含めた、“絃声”の3人です。

 

“絃声”は、とてもユニークなユニットで、ピアノ、箏、声楽のトリオ。珍しい組み合わせです。

箏を演奏している大好きなママの傍を離れない娘さんが可愛い。(わかるかな?)

 

絃声のメンバー

青木 知美さん/ピアノ。伴奏演奏や編曲も手掛ける。現在は後進の指導に力を注いでいる。

高野 咲子さん/箏。海外演奏や、Jazzなどの幅広いジャンルと共演の実績がある。自宅で箏の教室を開いている。

佐藤 由美子さん/ボーカル(ソプラノ)

 

3人の出会い

佐藤さん「高野さんとは、富士見地区に住んでいたころ、ゴミを出す場所が同じでその時にお会いして仲良くなったのがきっかけです。青木さんとはほん和かママのメンバーの方が繋いでくれて知り合いました。3人で年間30回くらい、幼稚園や介護施設などいろいろなところでコンサートを行っています。」

箏独特の音階をドレミの音階に変えて、なじみの曲を演奏したり、その場その場の雰囲気にあわせた構成変化ができるのは見事でした。ピアノ、箏、ソプラノと珍しいユニットですがそれぞれの道でプロの方たちの演奏は素晴らしいものでした。その中でボーカルの佐藤さんのソプラノが会場いっぱいに響き渡り、子供たちの手を握りながら会場を歌いまわる姿は、ほんわかママそのものでした。

佐藤さんの音楽との出会いについて伺いました。

 

佐藤さんが声楽に目覚めたきっかけ

佐藤さん「子どもの頃は、アイドル全盛の時で歌謡曲などを歌っていて、歌うことは好きでした。中学で合唱部に入って、ハーモニーを奏でる音楽の広さを感じました。それで高校も合唱に力を入れている学校に進学しました。高校のOGにソプラノ歌手の伊藤 京子さんがいて毎年学校に歌いに来てくれて、その歌声を聴いて「どこからそんな声がでるのだろう?」とすごく感動しました。合唱の指導の先生からも「声楽をやってみないか?」と誘われていた時でもあり、そこから本格的に声楽を勉強しました。」

佐藤さん「音楽大学に進学しソロの勉強のかたわら社会人の合唱団に入団しました。その合唱団は日本でもコンクールで1番を取るほどの合唱団で、とても厳しい合唱団でした。合宿もあり、先輩の勧められるお酒は断れないみたいな体育会系でした。鍛えられました。」

佐藤さん「1人ではできない、音の幅が広がるのが快感なんです。それと『同じ釜の飯を食う』ということわざがあるように仲間で創る連帯感みたいなものがあるのが素晴らしいと思います。」

 

イタリア留学

佐藤さん「社会人になってもっと声楽の力をつけたいとイタリアに留学を決意しました。親に反対されるし、手続きも大変だったのですが、1年ちょっと留学しました。何もかも生活スタイルの違う国で苦労もありましたが楽しかったです。」

 

留学時の思い出は

佐藤さん「バスの時刻表はあってないようなもの。そして日本なら『次は〇〇です。』と教えてくれますが、途中のバス停のアナウンスがないので、何度通り過ぎてしまったことか。イタリア人の3大美徳は食べること、歌うこと、愛することだそうです。『NO』とはっきりした態度を示さないとしつこくつきまといます。でも決して豊かでもないのだけれど、上手に余暇を過ごす方法を知っていて、おおらかに過ごしていると感じました。」

 

帰国して

佐藤さん「いろいろなことをやりました。オペラに出演、ボイストレーナーやボーカル教室の講師。教会の結婚式の聖歌隊など。変わったところでは、留学前なんですけど東京ドームでのアナウンスもやりました。楽しかったですよ。」

 

“ほん和かママ”との出会い

佐藤さん「2010年に42歳で子どもを出産しましたが、平塚に越して間もなくの頃で誰も知り合いがいないので『これからどんな風に暮らしていけばいいのだろう?』。独身のころはどんどん外に出ていたのに、赤ちゃんとずっと一緒にいると世の中から取り残されていくようで悩んでました。子育てサークルなどにも行ったりしていく中で「ほん和かママ」のワークショップに誘われました。」

佐藤さん「入ったら、自分と同じ悩みを抱えているママさんたちがいて、『自分だけじゃないいんだ』と安心し居場所がみつかりました。当時のほん和かママはパステルアートのワ―クをしていて、託児付きで子供を預けて自分はパステルアートに集中できました。1時間半から2時間でしたが、子供のことを忘れて夢中になっている時間はとてもリラックスできました。そのリラックスした時間のおかげで子どもを迎えに行ったときにより愛おしさが増しました。子育てママにはリラックスする時間がとても大事だと感じました。」

そしてほん和かママの代表になって、市民活動に積極的に参画するようになり平塚市の助成金の審査員、なでしこ地区の図書ボランティアで読み聞かせなどで学校訪問など幅広く活動しています。

 

平塚の良いいところ

佐藤さん「自然豊かで、都会っぽくないところ。野菜が美味しい。子育てしやすいと感じました。相談すると自宅まで訪問してくれました。」

今まで取材した中で、野菜が美味しいという方はいませんでした。

 

平塚にほしいこと

佐藤さん「病後保育を拡大してほしいです。子どもが病気で休んでいて、だいぶ良くなってきたけれどまだ自宅療養をしなくてはならず、その間預けられる施設の枠が少なくママさんの負担になっています。

もう一つは中学校給食の実施です。小学校給食で子どもの好き嫌いが減少しています。管理栄養士が健康を考慮したメニューを皆で食べることによる食育の成果です。育ち盛りの中学生の栄養不足、偏食を解消するために是非実施してほしいです。」

佐藤さんはなでしこ地区で「なでしこ放課後みんなの食堂」をオープンしました。

子どもや、子育て中のママさんのことを想い幅広く活動している佐藤さんは、やっぱり“ほんわかママ”でした。

ありがとうございました。

 

ライター:清水浩三