動物占いで「ペガサス」とは?

動物占いの「ペガサス」の人の性格の特徴

1. 自由奔放

2. あまりこだわりがない

3. 独特のセンスを持っている

4. 束縛するのもされるのも嫌い

5. その時の気分で行動が変わる

今回取材させていただいた、一般社団法人「ペガサス」の代表理事の木村 志義(もとよし)さんの動物占いは「ペガサス」だそうで、社名も「ペガサス」と決めていたそうです。お話しを伺っていると、占いの特徴が随所に感じられました。

 

精神・発達障害者の就労移行支援をしているペガサスについて、設立のきっかけや、障害者に対する想いをお聴きしました。

代表理事の木村さん

 

ペガサス誕生の経緯

1.消去法からたどり着いた障害者の就労移行支援事業

木村さん

約10年のサラリーマン生活の経験から、“人と仕事を結びつける”ことをしたいと漠然と考えていました。

「人が生き生きと働ける環境を創ってあげたい」と想い、会社を辞めて2002年に人材紹介会社を立ち上げました。知人から「一人で初めて取り組むには、大手の同業者が対象としない層に絞ってはどうか」と言われ高齢者、障害者、妊婦、外国人を考えました。しかし、

・高齢者はすでに、シルバービジネスとして扱っている業者が存在していた

・妊婦は産まれてしまうと妊婦でなくなる

・外国人は、私自身が外国語が話せない

というわけで、障害者をターゲットにすることにしました。

 

2.障害者でも、精神・発達障害に特化

木村さん

障害者雇用は当時6割の企業が法律を満たしていない状況で、人材紹介会社もそれなりに需要があったのですが、企業側は比較的程度の軽い障害者を雇用して法律を守るという姿勢でした。当時の人材紹介会社の登録の3~4割を占める精神・発達障害の方たちの雇用は難しかったです。

2008年のリーマンショックの影響もあり経営も行き詰まり、2012年に人材紹介会社を辞めました。

「本当に困っている人のためになりたい」という想いから、2013年に、精神障害・発達障害に特化した就労移行支援事業所「ペガサス」を立ち上げました。

 

3.ペガサス平塚センターの誕生

木村さん

最初は、横浜の港北区の古民家からスタートしました。築60年で庭はジャングルのようでしたが逆に「ここで何かやれたら面白いな」という感じがして夢が膨らみました。

しばらくはそこを拠点にしていたのですが、精神・発達障害者の就労移行支援事業をする業者が都内、横浜、川崎に急速に増え、競争が激しくなってきました。そこで、横須賀に2つ目のセンターをつくりました。

3番目のセンターは、

・精神・発達障害者に特化した就労移行支援事業の競争相手がいない

・そこそこ人がいる。平塚人口約25万人(横須賀40万人)

の平塚にしようと決めていました。

2018年5月に、ペガサス平塚センターを設立しました。現在は、横浜を閉鎖し、横須賀と、平塚の2か所で事業を行っています。平塚センターでは神奈川県西部全域をカバーしようとしています。

研修室の様子

 

支援活動して嬉しかったエピソード

木村さん

ADHD傾向があるとてもが明るい女性が、福祉事業所でミスをして注意されても笑顔でいるので、職場の方から「反省が感じられない」と度々言われ、本人は“うつ”状態になってしまったんですね。その後ペガサスに来られ、実習先を探して行ってもらいました。そこでは、同じようにミスをしても笑顔でいることについて「こんなに怒られても明るくいられるのは珍しい」と評価され、実習先に受け入れてもらえるようになりました。本人は当初の希望職種ではなかったのですが、周囲の人たちとの関係が良いので、今でも働き続けています。

働くことは人との相性、関係の重要性を感じる出来事でした。

 

精神・発達障害者が持ってほしい「勇気・決心・覚悟」

木村さん

障害者が就労移行支援施設に通ってくることは、かなりハードルが高いことなんです。でも勇気を出して通い続ければ体調も安定し企業実習にもいくことができます。

すると、自分にとって「どんな仕事が向いているのか?」「どんな人と相性がよいのか」「何をすれば幸せになるんだろう」と自己理解ができるようになります。これがとても重要で、そのあとにスキルの習得や向上があると思っています。ペガサスはその自己理解を見つけられるお手伝いをしているのです。

 

障害者の可能性を消してはいけない、周囲の関係者の意識改革

木村さん

「障害があるんだから、働かなくていいよ。」「しかたないよね、障害があるんだから。」「あなたは、障害があるからこの仕事をして。」など、周囲が障害者に仕事をさせないように刷り込んでいる、その意識を変えないといけないと思います。

大手企業も、雇用率を守るために、利益は出なくても障害者用の仕事をつくるようなことがあります。

このようなことは社会の活力を低下させ、障害のある方の意欲が損なわれ、可能性を消してしまいます。親、家族、地域、会社などの意識が変わることが重要だと思います。

精神・発達障害者は個性が強いですが、個人の善いところを尊重して可能性を伸ばしてあげる周囲の環境になってほしいと思います。

 

平塚に対する印象

相模川を西に渡ると、良くも悪くも”地域“

木村さん

都内と違って“地域”だなという感じがします。子ども食堂とか、寺子屋での学習支援などをみると地域で盛り上げようとする雰囲気が伝わってきます。

障害者についても、地域で支えるという風土を感じるところがあり、それが時として障害者を守るということにつながり、就労へのチャレンジを損なうこともあるのではと、感じます。

企業就労するかしないかは、周囲ではなく本人が決めるものであり、常に本人が可能性を選択できるサポートが支援者としては必要であると思っています。

都会は”地域“という意識が薄く、支えるという風土はあまり感じませんが、その分周囲の人への人権意識の尊重は比較的高いように感じられます。

 

「働けるんだ」という成功実績を沢山作りたい

木村さん

ペガサスでは、精神障害者手帳を持った人も働いていて、中には管理職として責任ある仕事をしている人もいます。今後、成功実績を沢山作って“地域”を変えていきたいですね。「障害があっても働けるんだ」という成功事例を発信して地域の意識や認識を変えていくことにより、「ペガサス」の存在感も高まると思います。

よろしくお願いいたします。

 

ライターの独り言

木村さんの、「スキルや資格うんぬんの前に、先ずペガサスに来る、勇気、決心、覚悟をもつことが重要。」という言葉にグッときました。「可能性を消さない」という言葉も印象的でした。とても勉強になりました。ありがとうございました。

ライター:清水 浩三