皆さま

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年一年間の活動を振り返ると、実に多くの皆さま方にに支えていただいたことがわかり、感謝の気持ちを改めて感じずにはいられません。

本年もメンバー一同、襟を正して一つ一つ丁寧に取り組んでまいりたいと思います。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

さて、市民活動(NPO法人)の時代の流れによる変化を以下のサイトでご覧ください。

IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]川北秀人氏FBより

https://www.facebook.com/hideto.dede.kawakita/posts/10205264291867919?pnref=story

これは、NPO法人(特定非営利活動法人)についての団体登録の推移ですが、これを見てもわかるように、申請数よりも解散件数が増えていく状況が依然として増えていくだろうということです。

身の回りを見てみると、確かにNPO法人を申請しようという動きが減っているように思いますし、敢えて運営ルールの厳しいNPO法人という茨の道を目指すより、やりたいこと、楽しいことをやっていきたいというゆるい関係、あるいは友だち感覚のグループ層が圧倒的に増えているように感じます。そこには無理に行政や企業と協働してまで何かを成し遂げようとするより、自分たちが納得して楽しく地域貢献できればそれでいい、という感覚です。それは特に40代中ごろから以下の若い層に多くみられる現象かなと思います。

他セクターとの連携・協働という言葉が妙に硬く重く感じるようになったのは、やはり協働を進めたい(この先人口も減り財政も減り縮小していくであろう自治体運営を円滑に進めるため)という行政機関の思惑が裏目にでてきたということでしょうか?何も行政の下請けになって、あれこれやらされるのはたまったものではない、自分たち自身の考えで自分たちらしくやっていればそれでいい、という声がどこからともなく聞こえてきます。

それはそれでもいい。でも自分たちのやりたいこと好きなことだけやっていれば、地域社会の課題が解決につながるかというと決してそうではない。介護保険法の改正然り、子どもの貧困問題然り、市民がしっかり現実を直視して、何が問題で何が必要な事業なのかを見定め、共に一歩を踏み出していかなければ、地域社会を支える力にはならないのではないか。敢えて特定非営利活動法人という人格を持たなくても、活動の根底にはその気持ちを持って活動していってほしいと願うのはもはや時代おくれなのだろうか。

元旦の夜、とても良い文章に出会ったので、ここに引用させていただきます。社会は刻一刻と流れていて、次々と新しい課題や問題が生まれています。困難にぶち当たることも多いでしょう。今年はこの文章を肝に銘じて、前に進んでい行きたいと思います。

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安全な道であれば、皆が通っていこうとするので混雑してくる。
そこで何かをしようとしても、当然のことながら競争は厳しい。
したがって、成功する確率も低くなっている。
さらに、うまく成功したとしても、安全な道であるから安易な道なので、すぐに多くの人たちが真似をすることにもなるだろう。
ところが、危険な道であったら、皆は通ろうとしない。
競争相手になる人はまったくいないかもしれないし、いても極く少数である。
仲間がいないと、指針や指標になるものがないので、方向性が見えないことはある。
だがそれこそが革新的なことをするため機会が潜んでいる分野であり領域だ。
孤独な歩みを続けていかなくてはならないが、周囲に雑音がないので意のままに物事を進めていくことができる。
それだけに、目標を定めたらそこへ向かってまっしぐらに突進していけばいい。
リスクはあるが、その割にはチャンスに恵まれる確率は高い。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」で、リスクを冒さないで欲しいものを手に入れることはできない。
皆が危険だと思って敬遠する道を選ぶことが、結果的には自分の一生を豊かにして安泰を守っていく道へとつながっていく。

『あなたの人生に「孤独」を持ちなさい』
〜“自分だけのモノサシ”のつくり方〜

山崎武也著 (三笠書房刊)より引用

 

2016年1月3日

NPO法人湘南SNPOSC 代表 坂田美保子

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