新年のごあいさつ
 
      〜 中間支援組織としての課題と現状を織り込んで 〜
 
 
 新年あけましておめでとうございます。輝かしき日々をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 
 特定非営利活動法人 湘南NPOサポートセンターは、駅前サロン開設より二年、
法人設立も当年三月にて、三事業年度を迎えようとしています。
 
 これも皆様のご協力、ご支援の賜物と深く感謝する次第です。
 
 
 我々の存在意義は、『 このまちに暮らす、すべての人々が、「自ら、想い、
納得してつくっていけるような市民社会実現」のため、使命感を持った市民や
市民活動団体、社会起業家が、「よし いっちょ、やってみよう!」と
社会の課題に果敢にチャレンジできる環境をつくることが必要であり、
「人々の思いをつなぎ、その思いを実現できる」 
そんな 「交流拠点・支援組織」として、あること 』 に在ります。
 
 
 去年を振り返ると、平塚市行政提案型協働事業による「ひらつか地域づくり市民大学」
の企画・運営を柱に、市民情報誌「リエゾン」の発行、終活団体の設立支援など、
進取性ある活動を展開してまいりました。
 
 一方で、運営の人材・財務の部分での「基盤の脆弱さ」は否めないところであり、
喫緊の課題です。これは、理念に掲げる 「市民活動団体の支援」という、我々が 
「範」を示さねばならない「重要なテーマ」こそが、我々の課題であることの矛盾は、
中間支援の難しさを物語っています。
 
 それは、「我々の努力不足」が第一、他責任的に言えば、「マーケットから受け入れ
られていない」もしくは「その土壌が成熟していない」と判断せざるを得ません。
 
 
 しかしながら、市民と団体、地域と組織、組織と組織など多種多様な団体間を
つなぐこと、活動を円滑に進めていくためのコーディネーターとしての役割は、
いくつかの地域で成果を見せはじめています。
様々な情報や先進事例を紹介することでも、地域や市民活動は活性化していきます。
小さな成功事例の積み重ねを発信していくことも我々の課題となっていることも事実です。
 
 
 霞を食んで、理想を語るだけでは、長続きしないと考えます。団体の維持のためにも、
 「アイデア」と「実現のための日付入りの目標」が、今こそ必要です。
 
 ぜひ、英知を結集し、「団体の基盤を確立」することに、ご協力を頂戴できることを
切に希望し、新年冒頭のあいさつとさせていただきます。
 
 
              特定非営利活動法人 湘南NPOサポートセンター
              理事長 横田 裕
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