昨日、平塚市における市民活動団体と行政との協働事業提案制度の

24年度市民提案型・行政提案型協働事業の公開プレゼンテーションが行われた。

全部で14事業ということで大変な長丁場であった。

そのうち行政提案型事業は1提案ということで、ほぼ市民提案型が占めたということになる。

市民活動団体がそれだけ協働に興味を持ち、協働してみたいという気持ちの表れでもあり

平塚も遅ればせながら、一歩ずつ市民協働のまちへ、と進みつつあることがうかがわれる。

これは大変嬉しいことである、と委員長の言葉にもあった。

 

これまでのご縁で、今年度より審査会委員をさせていただき

(いみじくも私のようなものでいいのだろうか、と悩むが)

審査会会議を何度か経て、提案団体の提出された資料を何度も読み込み、当日を迎えた。

顔見知りの人たち、団体も多く、どの事業も応援したい気持ちは山々だが、

ここは協働の原点に返って厳粛に受け止めなくてはならないと言い聞かせて本番に臨んだ。

(本当に気が重い・・・)

 

どの団体もプレゼンテーションは熱が入り、多くの時間を費やして練習してきたことがうかがわれた。

提出する書類の量も多く、経費の内訳を出すまでには相当な時間がかかっているはずである。

まして公開プレゼンテーションと言えば、たくさんの人々の前で、人の心に訴えるプレゼンをしなくてはならない。

まだまだ団体として力が弱いと感じるところは、頑張って、と心の中でエールを送る。

 

結果は、14事業のうち新規の4事業が不採択、採択された10事業のうち条件付き採択が3つであった。

審査会の結果はそのうち各団体へ詳しく報告がされるだろうが

結果からいうと次のようなことである。

 

1つ  行政は財源が逼迫しているということである(当たり前?)、財政難はいずこも同じだ。

    簡単にいうと1年だけの単発もの、またイベント的なものには出せないということである。

    本来の協働の在り方を考えると、これは無理もないことかもしれないが・・・。

2つ  協働は協働するためにやるのではないということ。

    協働するためにわざわざ事業をつくるとか、協働のために団体をしつらえるとか…(これって結構行政的)

    協働事業はファンドと違い人件費も出るし、もらえるお金も大きいからなどとは間違っても思ってはいけない。

    (これは今回はなかったかように思うが…)

3つ  これはいつも思うことだが、協働事業に提案する前にしっかり相談を受けることが必要である。

    協働提案する以前の問題だと思うこともあり、協働でなくてもいい場合も結構あるのだ。

 

加えて協働事業は3年間を目途に、他から委託事業を受ける、或いは自主事業による事業収入を得るなど

資金的な部分の自立と、組織力の強化を図ってほしい。

(法人化することも視野に入れてみる)

協働は長く続くければいいということではない。(正直つらいことも結構多いのだ)

多くの団体にチャンスを与え、多くの市民がかかわることで

市民が参画する市民協働のまちづくりが進むのではないだろうか・・・。

 

採択された10の団体にエールを送るとともに

採択されなかった団体には、1年後にしっかり力をつけてまたチャレンジしてほしいと思う。

そのどちらにもできる範囲で応援していきたいと思っている。

それが私たちの仕事でもある。

 

もう一つ大事なことを言い忘れた。これは是非皆さんに聞いていただきたいと思っている。

審査会は、行政サイドから3名、市民サイドから4名の計7名

プラス事務局として協働推進課、で構成されている。

市民サイドは当然団体を応援しているが、行政サイドの3名の部長さんたちも

皆、声をそろえて団体の成長を願い、協働事業を真剣に応援してくれているということだ。

ボランティアで一生懸命街のことを考えて日々活動している団体の皆さんに対して

心から応援しているということをお伝えさせていただきたい。

 

さ来週は事業化に向けての打ち合わせもある。

24年度事業がより平塚市民にとって有益な事業となりますように。

 

 

 

 

 

 

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