ひらつか地域づくり市民大学 第3日目は、八幡地区の地域づくりから学びました。

八幡地区には、子どもの見守り・学習支援を中心とした「やわたこども村」の活動が

平成17年より始まっています。

昭和40年代の高度経済成長期、急激に人口が増え、それに伴って小学校の設置が相次いだ頃、

地域住民の強い要望もあって、八幡地区に小学校が設置されました。

平成に入ったころより、

児童の不登校や生活習慣の変化による子育て環境の問題がクローズアップされ、

八幡地区では、地域の手で子どもたちやその親を支える仕組みをつくりたいと

住民が立ち上がってつくったのが今の「やわたこども村」です。

http://scn-net.easymyweb.jp/member/saron_yawata/

ちいき情報局(八幡地区)

 http://hiratsuka.johokyoyu.net/area/yawata/default.asp

 

自治会連合会の皆さんのご協力を得て、八幡のまちを歩きながら、

まちの歴史について教えていただきました。

その後は、サロンやわた(町内福祉村)の高橋村長さん、

事務局の高橋さん、事務局長の田中さんより

やわたこども村が生まれた背景、今日までの活動のプロセスなど

丁寧に説明していただきました。

 

子どもを中心において行う地域づくりは、子どもも大人も、

そして地域もが無理なく楽しく参加できます。

そんな八幡地区には次世代へと続く地域づくりの担い手が、脈々と育ちつつあります。

短い時間でしたが、地域づくりのヒントをたくさんいただくことが出来ました。

 

まち歩きの集合場所である八幡自治会館は八坂神社の境内にあります。

神社の管理も自治会の重要な仕事となっているとのこと、

本来の自治会としての活動が中々できない現状もあると説明されました。

八幡小学校には芝生の校庭があり『はだしの庭のルール』という看板が立っています。

はだしで思いきり校庭を走れるなんて、うらやましい、という声が。。。

子ども村の『いえ』や『放課後学習教室』の活動は小学校の片隅の教室を利用しています。

小学校を利用できるのは素晴らしい、どのような経緯で使えるようになったのか、

ぜひ知りたいという声も。。。

ここは『サロンやわた』が開設している駄菓子屋。

普段は小学生が来るのですが、この日は昔の小学生?が買い物

10円、20円の駄菓子を楽しそうに買っていました!

左が『サロンやわた』(町内福祉村)の村長の高橋さん

中央と右側には事務局の高橋さんと田中さん

事例紹介の後はグループワーク、そして質疑応答

活発な意見交換が展開されました。

 

参加者のアンケートから

l  学校の中に学童保育として、やわた広場、子供村etc自由に成長できる事と地域の自治会との取組ががっちり組んでいる事がわかる。

l  昔からある家の周辺に新しい家があるなど、駅から徒歩でいける範囲にある地域らしい環境でした。

l  家があって街を作ってきた八幡地区の街づくりは相当苦労しただろうと感じました。そのパワーがあったからこそ今のような街づくりができただろうと推測できた。

l  父母運営の学童クラブ以外のこのような放課後児童クラブを初めて見させていただきました。しっかりとした事務局があるということは大きいですね。

l  子供の好きなあそび、学びからその成長を地域の人々がフォローできている事がすばらしい。

l  運営委員会、市役所、自治会を上手に巻き込み運営している。その強力なリーディング力がすばらしい。

l  運営資金力がある。

l  子供を育てるのは、保護者だけでなく、地域の方々の協力があってこそだと思います。保護者全体主体だと、仕事が忙しい等の理由で子ども会の入会者が減っているのが現実です。学童:子ども会を、やわた子ども村で引き受けていることは、子どもの居場所をつくるだけでなく、地域の活性化にもつながるのではないかと思います。

l  自主活動でいろいろとできることと、既成、規則、前例でこり固まっている行政の頭を軟らかくして来た経過を知りたい。

l  「八幡の子」を地域で育てる点が良かった。

l  個々については「子供のために」と思いますが、地域全体の気質として、全体として「子供のため」にとあることはすばらしい。その原点は地域で小学校を作ったことにあるのではないかと思った。

 

さて、次回は10月31日、

昨年に引き続き人気を評した『会議のやり方』について学びます。

 

 

Share