ひらつか地域づくり市民大学実践講座第2回目を12月11日(日)に開催し、前回同様平塚市内で活動する3つの地域づくり事例をご紹介しました。

(1)土屋公民館:歴史上人物(土屋三郎氏)をテーマにみんなが関わる地域づくり

(2)やわた子ども村:地域・学校・公共施設等との連携による子どもの居場所づくり

(3)城島地区地域活動推進会議:地域資源(農地)を活用した地域活性化の取り組み

 

今回の3地域事例共に共通している課題は、1)地域の高齢化、2)若い人・子供の地域参加低下傾向にある。

この課題を地域にあるリソースを最大限用いて活性化させた事例であり、説明資料もよく分かりやすかった。これら地域の課題に対し諦めないマインド、主体的に活動するパワーに敬服しました。

①土屋公民館 秋山主事様:土屋に関わる歴史上の人物をテーマにみんなが関わる地域づくり

土屋公民館の秋山主事が中心になり土屋の歴史を用い、高齢化に伴う地域歴史の伝承危機、史跡劣化、史跡の消失等の課題を若い小中高生も巻き込み〝13の連動企画”を立案し且つHP、特設図書コーナ、甲冑展示、土屋史跡めぐりと与一落語、土屋音頭を復活させた等の事例である。

以前も単発で取り組んだ内容もあり、現在これらの定着と情報展開について種々に模索しているとのことでした。

土屋公民館の秋山主事さん

 

 

 

 

②やわた子ども村 田中様:地域・学校・公共施設等との連携による子どもの居場所づくり

八幡小学校において放課後学童を利用する家庭が急増し、2021年度3か月間試行実施後、放課後子供教室を正式に立ち上げた。以前からも放課後児童クラブを取り組んでいた経緯あり。

この活動を実行するに当たり、教育委員会・市役所青少年課・八幡小学校と事前に連携し且つ専門性を必要とする研修等を受け支援者の資格所得し活動している。運営組織の委員は全てボランティアで会費3,000円により賄っている。メンバーの多くは子育てが終わったお父さん、お母さんであり、又、大学卒業後もこの活動を支えているメンバーもいて幅広い交流が出来ている。

行政・学校と強く連携する事で非常にうまくいった事例です。この活動の目標は放課後どんな子供たちにも居場所を作ることがやわたの夢です。

八幡子ども村の田中さん

 

 

③城島地区地域活動推進会議 石塚様:地域資源を活用した地域活性化の取り組み

城島地区は平塚市内でも高齢化率36%と高く、全地域市街化調整区域に位置しています。また特産米のはるみ、野菜、いちご等の農産物や富士山、大山が絶景である等環境を最大限に活かし地域活性化に向け、行政・NPOも巻き込み市民大学を介し事業提案に募集して活動開始に至った。

城島地域活動推進会議をベースに里づくり実行委員会を新設して、並行し東海大学・平塚農商高校性の参画を要請し積極的に若者視点を加え、且つHP・インスタグラムを充実させながらR3年度から”きじマルシェ”を立ち上げ、若者から高齢者まで多くの人の来場実績が得られた事例です。今後、これら立ち上げた活動の継続化、拡大が大きな課題です。

城島地区の石塚さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの発表を伺って・・・

●3つのテーマはそれぞれ立上げの経緯及び取り組み内容は異なるが、やはり強い意思とリーダーシップを持った信念の人が必須であり、それに共感する人々がいる(リーダーの巻き込む力)ことの必要性を感じた。

●発表テーマはどれも素晴らしいものであるが、そこまで到達するまでには、苦労したり、失敗したりしたことが多々あったと思う。それらを克服して現在に至ったものと思われる。今後は、失敗とその挽回、克服方法の実例を紹介していただくと、非常に参考になると思った。

●質問事項として、3テーマに共通することとして、スタッフの募集、地域・団体との連携、世代交代としたが、これはどの場面でも出てくる項目であり、地域活動の課題解決のテーマにもなると言えそう。勿論、これは前年に行った自治会アンケートとも共通である。

富士見公民館で学ぶ皆さん

大神公民館で学ぶ参加者の皆さん

 

次回最終回は、12月25日(日)13:30~16:00

基調講座及び2回の実践講座からの学びを振り返りながら、自分たちの地域まちづくりについて更に学びを深めます。

 

記 2023年1月5日記

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