ひらつか地域づくり市民大学実践講座第1回目を11月20日(日)に開催し、平塚市内で活動する3つの地域づくり事例をご紹介しました。

①撫子原自治会臼井様:自治会による防災のための取り組み

②須加新田シニアクラブ会長藤島様:住民の暮らしの足を支える仕組みづくり~須加新田シニアクラブの取り組み~

③崇善地区ちいき情報局堀井様:ちいきの情報発信~動画によるPRでちいきを元気に

各々の講師を迎え、地域の支え合え仕組みづくりにご努力された実例を、背景⇒現状把握⇒課題認識⇒目標設定⇒実施計画⇒実施⇒効果確認⇒今後の取り組み⇒歯止め等のステップで紹介していただきました。お話を伺い、言葉では説明できないような挫折、苦労、が何度あってもめげない人材、且つ人の繋がりの重要性を感じました。

①撫子原自治会臼井様:自治会による防災のための取り組み

撫子原自治会は海抜3~4m地域が約90%を占め海岸・河川に最も近い自治体であり、地震・津波への脆弱さ・住民の無関心さが大きな課題であった。津波の想定高さ変更が6,9→9,6mへ、到達時間は6分へ見直しがあった。

そこで目標を”逃げる””6分以内”に設定し避難マップを作成、行政を巻き込み複数団体訓練と実施し、毎年避難訓練参加者も減少する中100人→400人に増加した。また市の助成金を利用しなでしこ地区逃げ地図を全戸配布した。この活動に伴い避難後の助け合いが出来るよう雰囲気が具体化し、絆づくりの推進にも大いに役に立っている。これをリーディングする人、それを支える人々の存在も見逃せないと思った。

 

②須加新田シニアクラブ会長藤島様:住民の暮らしの足を支える仕組みづくり~須加新田シニアクラブの取り組み

人口577人、高齢者化率:24%の住宅地域で商店・病院がない地区である。スーパーマーケット、ドラックストアは1.4㎞、最寄りのバス停1Km先にあり、生活難民になっている状況。

藤島様は自治会会長2年、自主防災会会長を6年間歴任し、介護予防と日常生活支援の総合事業を目標に須加新田シニアクラブを立ち上げた。発足に当たり自治会、市役所の協力を得て、資金についてはNPO活動保険、県モデル事業等の助成を得られる。事故に対応する保険については、平塚市民活動災害補償、NPO活動総合保険で抜けのない準備行い輸送支援委活動に特化している。

活動を開始する際に必要な現状把握、リソース確保を十分現状分析を実行している事が素晴らしく、且つ抜けのない活動に繋がっている事に納得である。

 

③崇善地区 ちいき情報局堀井様:ちいきの情報発信~動画によるPRでちいきを元気に

堀井様は現役時代映像関連の仕事に従事され、動画投稿する事でより地域を元気にしたいと感じ、崇善地域の情報局を活性化する為立ち上がりました。地域の中にはインタ―ネットを扱えない方もいるので、紙媒体も否定することなく両立を常に心掛けた。動画は動きがあり分かりやすく臨場感がダイレクトに伝わり、長い時間の映像は見なく5分以内を心掛けた。

最大の課題は仲間づくり(人材)で協力者を確保する為、動画投稿の楽しさ味わってもらい実感してもらう事が重要と考え、七夕踊りだ全員集合明石町を企画した。モノ作りなので、事前に仲間づくりを重点に置き一緒に実行すると楽しくなれるような関係性を作るように計画した。この計画が町内会と住民とを結びつける強力な接着剤の役目になった事になり、撮影を通し地域情報局の宣伝及び人材確保にも有効な手段で、新たな発見であった。

このように町内会に無関心、初めての住民も気軽に参加できるツールを確立したことは素晴らしいと感じた。

後半の意見交換では、大神地域は医療過疎地区であり高齢者が多く自転車も危ない。特に古際地区は病院もなく、そこに行くまでの交通手段も非常に少ない状況にある。地区社協関係者は食事会に行きたいが交通手段がなく断念する事が多いとのこと。

須加新田シニアクラブが行った内容が素晴らしく、是非とも展開したいが事故があった場合や運転手の立候補とその確保、法律・道路交通法などの多くの課題があり二の足を踏んでしまう。そこで大神地域でも取り組むべく必要リソースとどのようなステップで進めればいいのか?といった議論があった。

 

次回は、12月11日(日)13:30~15:30

新たな3件の地域活動の先駆的な取り組みについてご紹介いたします。

 

2022年12月14日記

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