令和元年7月27日(土)13:30〜16:50

第7回 ひらつか地域づくり市民大学公開講座を開催しました。(参加者数:74名、内訳:福祉村50名、一般参加24名)

第1部は、「手をつなぎ多世代連携のまちづくりを目指して」をテーマに、斎藤 主税 氏(都岐沙羅パートナーズセンター理事・事務局長)から、お話を伺いました。

 

 

冒頭、斎藤さんの住む新潟県村上市の現状と課題をご紹介いただきました。

・人口減少社会という大きな課題に真っ向から立ち向かわなければならない

・今後もの凄い勢で人口は減少し、高齢化が進んでいる現象を日本は認識する事が重要

・この現象は世の中でも村上地域が最先端をいっており、どこにも前例がない状況である

 

人口減少は避けられない状況・・・

・暮らしに大きく影響するのは人口構成(人口ピラミッド)の変化

(1960年/ピラミッド型→2010年/つぼ型→2050年/ろうそく型)

社会の仕組みや制度は、ピラミッド型の人口構成に合わせて作られているので、ゆがみや弊害が出て来ている。仮に明日から出生率が回復したとしても、人口ピラミッドがもとの三角形状に戻るのは約50年以上先、今から何とかしなければならない。

地域の課題は・・・

具体的に言うと地域の行事等は増やせる状況になく、自分で車が乗れなくなった場合買い物等どうするか、お墓の維持、空き家の処理管理等の問題が起きている。

年を取ると雪下ろし等の個人でできたものが、地域で何とかしなければならない。自分たちの事は自分たちで考え、決め、実行しなくてはならない。

 

あるべき姿

⇒ 住民自治の再構築。

今までの延長でなく、これからの時代の変化に対応でき、時代に即し進化する必要がある。

⇒住民活動ではなく住民事業経済を含めた住民自治が必要である。

⇒分野を横断による複数機能を取り込む事が必要である。

これらを小規模多機能自治と称し、まずは住民側の意識改革から始める。

 

具体的な施策手段はワガコト化する事にある

①まずは地域単位で現状年齢層分布データを可視化する。

②このデータを冷静に直視し、思考停止状態を打破する。

③数値が示す意味を言葉に変えて伝える。

④将来起こりうる事象の備えを、今から始める。

 

住民自治意識の進化が不可欠

高齢者には出来るだけ長く元気で、活躍の場がある事を認識してもらう。

若者世代少数で丁寧に意向を聞かないと、多数派に埋没してしまう。

 

村上地域6地区の例

中学生以上を対象に住民アンケート

アンケートの分析から見ると若者・中堅世代は少数派で多数決では適わない事が見て取れる。また行事などに関心があっても参加していない割合が多い事もわかった。

以下、結果を抜粋(詳細はhttp://www.city.murakami.lg.jp

質問1)この村上地区に住み続けたいですか?

・10代 ・・・・住み続けたくないが多かった。

・30/40代・・あまり住み続けたいと思っていないが多かった。

・高齢者・・・・住み続けたいが圧倒的に多かった。

⇒この調査から、親の考えが大きく子供に影響している事が分かった。

 

質問2)地域活動への関心がありますか?

⇒やり方次第で参加したい人も多くなる事も分かった。

 

質問3)地域活動を満足してますか?

⇒高齢者は敬老会よりも他の行事に力を割いて欲しいとの意見も多かった。

講師の斎藤 主税 氏(都岐沙羅パートナーズセンター理事・事務局長)

 

地域づくり活動を進める上で、基本となる3要素

重要なのは優先順位が、ハート→ソフト→ハード となること

【1】関わる人たちのハートを高めること。

【2】共感を生み良好な仕組みづくり。

【3】地域固有の物的資源を整備する。

具体的なやり方は足し算方式ではなく掛け算方式で支援方法の発想を変える。

全く違う分野、接点がない領域等を組み合わせる事がポイント。

そこでお互いの“何気ない会話”や“つぶやき”の中にヒントがある。

 

いかにして“ついで”にやるかがカギ

例えば水道検診するときに高齢者話しかけて安否確認を付加させる。また、シシトウ等の収穫作業に介護予防、高齢者支援を付加させる。自治会行事、祭りのカレンダーを作成し、ここに高齢者誕生日やちょっとした情報を追加して全住民に配布し、地域情報の共有化を図る。

 

最後にそのような活動をそのまま適用するのではなく、地域特有な変化または環境の変化に対応できるやり方や、活動を議論探索し実行する事ができるのが生き残れる地域。

 

“まずは歩きながら考える”

 

第2部の質疑応答は鈴木 奏到 氏(湘南NPOサポートセンター理事)が進行

第2部は会場からの質疑応答。活発な質問が飛び交い、あっという間の2時間半でした。参加者の満足度も90%と高く、今後の地域づくりへの期待が高まりました。

最後に締めくくりとして斉藤氏は、進化論を唱えたダーウィンの言葉を引用されました。

「最後に生き残るのは、変化に対応できる生き物だ」

 

若い世代から質疑が次々と寄せられた。

 

次回からは、地域づくり市民大学実践講座(全5回)が始まります。

参加者の皆さんが楽しく学べるよう、しっかり準備していきたいと思います。

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