「伝える力」

7月27日からスタートした「すぐに活かせる!コミュニケーション講座」の第2回目が8月10日(木)の午後に開催されました。

メインテーマは「伝える力」です。日頃いろいろな場面で「伝える」という行為はしているけれど果たして相手に伝わっているでしょうか?

今回はその疑問から考えたワークでその難しさを体感してもらいました。

講師は前回に引き続き米元洋次さん合同会社Active Learners  共同代表)です。

今回の目指すゴール

参加された方、一人一人にとっての「一歩進んだ伝え方」を探り当てること。

前回の復習

「聴かずに話すと放す、訊かずに話すと離す」

相手のことを考えずに話続けると相手は放れていくし、せっかくの信頼関係が離れていきます。

アイスブレイク①握手で自己紹介

テーブルのお隣同志でお互いに自己紹介(名前、どこから来たの?今の気持ちは?)。

自己紹介が終わったら互いに握手。会場の他のところへ移動してできるだけ多くの人と自己紹介、終わったら握手!

*前回はハイタッチ。今回が握手。次回はいよいよハグ?こうご期待!

アイスブレイク②写真de質問

講師のプライベート写真4枚をみながら、簡単に答えられる質問を思いつくままにグループで出しまくりました。前回も体験したワークなので20個以上だしたグループが多数。

各グループ代表的な質問をして講師が答えます。

*講師が一方的に自己紹介するのではなく、写真を使って参加者に考えさせ、頭脳を目覚めさせる効果もある一石二鳥の良い方法だと思いました。これは使えそう!!!

 

ワークショップ全体ワーク

講師が一枚の絵を見ながら、言葉だけで1フレーズずつ話します。

例:「紙の上のほうに雲が三つ浮かんでいます。」参加者は自分の紙に感じた雲を描きます。

どんどん講師が話すことを自分でかんじたように描いていきます。最後にみんなで見せ合います。みんな違う絵ができあがりました。

これは同じ話を聞いたのに、人それぞれが違ったとらえ方をするということを体感するワークです。

ワークショップ②ペアワーク

全体ワークで行ったことをお隣同志のペアで行います。片方は相手に見えないように一枚の絵をみながら説明していきます。

相方は説明を聞いて感じたままに描いていきます。別な絵で交代して再度おこないます。

会場のあちこちで「そこじゃないわよ」「もっと丸く」「二本じゃなくて三本よ」など、大騒ぎなワークでした。

正確に伝えることの難しさを体感しました。

*このワークはゲーム感覚で、お家でお子様やお孫さんと絵本などを使ってやってみるとお子達の想像力の醸成、親たちの脳の活性化にも役立つ良い方法のように感じました。

 

グループワーク(アサーショントレーニング)

お題:「相手が約束した時間に現れず、20分して遅れる旨のメールがきてから。メールが届いてから10分後に現れた。」さてあなたは、相手にどんな言葉を発しますか?

グループで会話しました。けっこうみなさん寛大なようでした。

*ミニレクチャー

アサーション(assertion)トレーニングとは、自分の正直な気持ち、考え、信念をその場で最もふさわしい表現方法で行うコミュニケーション方法を学ぶ訓練。

相手の理由も聞かずに怒りまくったら、信頼関係も壊れるだろうし、かといって自分の気持ちを押し殺すのも良いとは思えないし正解のない難しい問題でした。

 

グループワーク(コンセンサスゲーム)

お題「あなた方は宇宙飛行士です。月面の母船に行こうとして誤って別な場所に不時着してしまいました。宇宙戦はこわれましたが次の15ケの品物は無事でした。母船にたどり着くために、15のアイテムの必要優先順位を考えなさい。まずは個人で考え、グループで統一した順位にまとめなさい。」(NASA)の出題。

1.マッチの入った箱 2.宇宙食 3.ナイロン製ロープ 4.落下傘の布 5.携帯用暖房機  6.ピストル 7.粉ミルク 8.酸素ボンベ 9.月から見た星座表 10.救命いかだ  11.磁石コンパス 12.水 13.信号用照明弾 14.注射器入りの救急箱 15.FM送受信機

このワークは、個人で考えた優先順位をグループの人たちと会話しながら合意(コンセンサス)をしていくワークで誰かが独裁的に決めていくのはNG。

自分の意見を主張しながら、相手との違いも受け入れる姿勢が重要です。

一人一人にとっての「一歩進んだ伝え方」を宣言しよう

本日のワークを振り返り、「一歩進んだ伝え方」の行動宣言を書きました。

今回はあえて難しいワークにチャレンジしてもらいました。難しいと感じて当然です。正確に伝えるためには聴き手の視点・認識に立って伝え方を工夫する必要があります。

想い・主張を効果的に伝えるためには、自分の思いも相手の想いも同様に大切にするマインドが役に立つときもあります。

このようなことが日頃の様々な場面で必要に応じて使い分けられれば、周りとの人間関係づくりやチームづくりがスムーズになるのではないでしょうか?(講師 談)

 

参加者の声をご紹介します

・言葉にして伝える難しさを痛感した。自分を主張すること、相手を察することはわかっていても大変。

・ワークの中から伝えることの難しさ、楽しさを感じました。

・交流・意見交換が良くできコンセンサスが得られ、自分の足りないところがわかった。

・グループワークでいろいろな話ができ、いろいろな気づきがあった。

・聴いているだけでなく話し合いが楽しく参加できました。

・どのように「場をまわす」のか興味があります。「場をまわす」に期待します。

 

参加者のみなさんお疲れさまでした。

次回は第3回 最終回です。またお会いできることを楽しみにしています。

日程:8月24日(木)13:30~16:30

場所:中央公民館 4階 小ホール

Share