平塚市/財団法人地域活性化センター 主催

NPO法人湘南NPOサポートセンター 協力 で開催したまちづくりフォーラム(9月20日(土))

地域自治によるまちづくりがなぜ必要か?という副題で、

超高齢・人口減少社会を迎え、平塚市の未来を見据えどのようなまちを目指していくのか、

住民同士の支え合いによるまちづくりの必要性を学び、

市民協働のまちづくりについて参加者の皆さんと共に考えるフォーラムです。

総勢110名を超える参加者に、地域づくりへの期待が多く寄せられていることを感じました。

 

はじめに、落合市長から、「人と人との絆がはぐくむ豊かなまちづくりをめざして」

「無縁社会からつながりのある地域社会へ」「人と人との絆をはぐくむ町内福祉村」

「生涯教育の拠点としての公民館を、地域づくりの拠点としての機能へ」

「地域や市民が主体となり、地域課題の解決やまちづくりを進めることが

地域分権時代、地域主権時代のあるべき姿」など、市長が進める地域づくりについて

挨拶がありました。

基調講演は、東京大学名誉教授の大森彌先生。

平塚の市歌、自治基本条例について触れ、市民の皆さんがこれを基に自治を進めれば

良いまちになるのは間違いない、という話から始まりました。

なぜ、日本の人口が増えないのか?それは、日本国籍法という法律があるからで

著しく変化している日本の現状にはそぐわず、見直しがされない点にある。

など、初めて聞く話に多くの参加者からなるほど、との声が聞かれました。

また、高齢者が急増しているが、①医者に行かないこと (自然治癒力を信じることも大事)

②介護保険料を支払っても保険料は使わないこと  イコール健康寿命が長いことが大切である。

それには、①教育=今日行くところがある  ②教養=今日用事がある など

いくつになってもやることがある、行くところがある、人の役に立つ何かができる。

そのような暮らし方が健康寿命を延ばすことにつながる、と笑いを交えて話してくれました。

さらには、福井県の若狭町の地域づくりの事例や

家庭での食事のあり方や大切さ、農山村の大切さ、

災害と災害の間に生きる定めにある国民であることを自覚すること。

医療と福祉、行政学、協働の取り組みなど幅広いテーマでお話くださいました。

地域づくりの事例から、大神地区の災害時要援護者支援の取り組み(茂田大神公民館長)

吉沢地区の寺子屋の取り組み(秋山上吉沢自治会長)

パネルディスカッションは、大森先生をコーディネーターに

落合市長、茂田さん、秋山さん、坂田(湘南NPOSC事務局長)がパネリストになり

これからの地域づくりをテーマに意見交換を行いました。

平塚市は地域づくりの拠点「まちづくりセンター」を各地域に展開する予定で

現在、平塚市市民部協働推進課、平塚市中央公民館、平塚市福祉部福祉総務課の

3部連携により、地域との協働で進めつつあります。

会場内との質疑応答では、活発な質問が多く出て充実した意見交換となりました。

地域活性化センターの職員や卒塾生の皆さんとの情報交換もできました。

他の地域の情報を知ることで、自分たちの地域を客観的に見ることができるとあって

名刺交換も活発に行われていたようでした。

 

<参加者の声(抜粋)>

・大森先生は自治会活動をされて、親しみを持ちました。良いことも悪い事も話していただき

 良かったです、又、お願いします。さらにこの様な方のお話しを導入すれば、良いのでは!!

・市民が発言した市民活動、社会教育、福祉の3部門が一体となり地域活動が出来る様、

 啓発して欲しい。平自連、市公連、社協に話しかけてほしい。

・取り組み事例の時間がもう少し多くても良いと思います。取り組みの前提となる地域の

 経緯のお話がもう少し詳しく聞ければ良かったと思います。

・自分が住んでいる地域のまちづくりに参加し、考える機会を今後設けてみたい。

・有志になることの勇気が大切だと感じました。今度、地域コミュニケーションとマンション住人の

 増加について、なんて点も議論してほしいですね。

・地区によっては、リーダーシップをとれる人がなく、仕掛けや仕組み作りが難しい地区が

 あると思う。そこにある程度の地域自治が確立するまでの応援体制はとれないだろうか。

・有意義な公開講座で参加して、たいへん勉強になりました。

・大森先生のお話はとても興味深く聞かせてもらいました。参加者をもっと広く、

 各諸団体に動員かけるくらい大勢に話を聞いてもらえるとよいのかと思いました。

・勉強出来ました。地域性を活かした活動に活かしたい。

・想像していたより皆様、本音の発言で参加してよかったと思っております。ありがとうございます。

・地域がそれぞれに活動することが平塚市を元気にする力になるのかなぁと思いました。

 

自治会関係者、公民館関係者、町内福祉村関係者、市民活動団体、行政職員も多く参加され、

地域づくりが一気に加速しそうな、アツいフォーラムとなりました。

 

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