実践講座  第1回 “自分たちの地域を見つめてみる” を8月24日(土)に開催しました。実践講座は18名の皆さんと最終回まで一緒に学んで参ります。

講師の宮崎道名さん((株)カントリー・ラボ代表)から、平塚市の地域データを用いて平塚市の現状課題を紹介していただきました。

 

数字で読み解く平塚市の現状

これからも少子高齢化が進み、後期高齢者が増加し、働いている世代の働き方も変わっていき、人口の1/5が独居世帯に変化していく。また、公共施設の老朽化も深刻で、築40~50年に満たないトンネルの崩落事故が起き、上水道の維持費は予算に全て組み込まれておらず、毎年54億円費用をかけて修繕しているが、毎年約76億円不足している状況である。人口減少で税収入が減る一方で高齢化における社会保障費は増加し、また公共施設の維持費用も増加していく。

人口減少で生ずる現象をネットワーク数でみると、5人の時は10通り、4人の時は6通りとネットワーク数も激減する。よって、1人減ることでお金の流れやサービスが減り、サービス業務にも影響し、暮らし方にも大きく影響することがわかる。関わる人が減少すると外につながる機会も減ってバラバラになり、力を集中させることが困難になってしまう。従って、人口減少が暮らし、生活面へ大きく影響していることが理解できる。

平塚市の2025年の人口は、1万人減って約25万人になると推定し、現在は高齢化率26.9%で、全国平均よりは低い値にあり、まだまだ若い街である。

 

これからの自治に求められるもの

これからの“自治”の進む方向は、団体毎の行事ではなく地域のための機能・役割へ変化していき、町内会への加入率低下で財政不足を心配するより、稼ぐ町内会へと変わること。地域の変化を見越し、事業と組織が成立する進化が必要。行政は地域が自ら現状理解し、小さくてもいいから多機能で課題解決を進めることができる支援を実施する事が望まれる。

判断しない、わからない、と先延ばしは禁物、修正しても決めて前に進めることが重要である。

 

自分達の地域についてデータから学ぶ

後半のワークショップでは、3グループに分かれて国勢調査の数字を用い、自分たちの地域高齢化率を人口構造グラフによって見つめ直しました。自身が住んでいる地域のデータを、人口構造グラフにシールを貼っていきました。このグラフから、自分の地域が平塚市のどこの位置に存在するかが一目瞭然でした。

同じ地域によっても分布が違うことが分かりました。同じような地域はなく、常に地域によって異なることも分かりました。地域によって課題も違い、優先度も違います。課題が異なるため、地域一丸というより課題が似たような地域同士で、知恵を出し合っていくのが一つの平塚スタイルではないか、という話がありました。

先に高齢化が進んでいる地域の取り組みを学んでいくというのも大事ですが、大変さがなかなか伝わらない。データの見せ方ひとつで伝わり方も違い、説得力が上がります。できる限り数字を使い、多角的に地域を見て、伝える、ということもこの講座の中で学んでいきたいと思います。