2023年3月7日(火)9:00~14:00

令和4年度農福連携スタディツアーは、農福連携コーディネーター、農家、JA湘南、神奈川県の担当者、横浜市職員含む、総勢15名で行ってまいりました!

1月に実施した農福連携フォーラムでご紹介したマッチング事例の現場訪問に加え、秦野市で農福連携を実践しているみかん農家さんもお伺いしました。

 

以下、簡単に紹介いたします。

行程表

当日は好天気に恵まれ、集合時間もしっかり厳守していただき、快調に出発しました。車内では似顔絵で自己紹介、普段はなかなか深く知り合うことができない中、その人らしさを垣間知ることができ、終始和やかな雰囲気でした。

 

最初の訪問先は秦野市北矢名の宮村農園さん。就労支援施設との連携で利用者のみなさんにみかんの収穫、剪定、保存のために保管庫へ運ぶなど、秋から冬にかけて作業をお願いしているそうです。作業の方法を覚えてしまえば、あとは問題なくスムーズに運ぶとあって大変感謝しているとおっしゃっていました。

冬から春先にかけては、ほうれん草や小松菜の袋詰め作業もあり、丁寧に作業してくれるのでとても助かるとのこと。参加者からは様々な質問が飛び交い、マッチングの効果を実感したと話す方もいました。

 

次は、平塚市金目地区柏農園の柏木さん。柏木さんは令和2年のコーディネーター養成講座の参加者です。農福連携で農業を活性化したいと話す柏木さんに、NPO法人みんなの家ココの足立さんを紹介しました。みんなの家ココは就労支援B型事業所みんなの家ミミを近隣地区の数か所で展開、施設外就労の経験や農作業の経験を持つNPO法人です。意気投合した両者は早速、野菜の収穫作業や袋詰め作業を行ったといいます。

当日は柏農園の田んぼで用水確保のための泥かきの作業を行っていました。利用者の皆さんは大変な作業にも関わらず、スコップを使って丁寧に泥をかきあげる作業に従事されていました。

農福連携に関する質問はもとより、柏木さんが着用していたアシストスーツに関心が集中し「カッコいい!自分も使ってみたい!」など、思わぬ話題に盛り上がりました。

 

最後は秦野市曾屋のみんなのミミさんの事業所を訪ね、足立さんから障がい者の就労について、また農福連携のメリットなどを丁寧に説明していただきました。障がい者の特性を知って生かす、尚且つ農業を実践しているとあって、如何にお互いを理解し合い、楽しく仕事ができるかどうかが重要という説明には参加者一同大きくうなづいていました。

 

農福連携は正に共生社会の実現にふさわしい取り組みであると、帰路のバス車中でも意見交換が活発に行われていました。

それぞれの訪問先での質疑応答が長引き、帰りの時間が1時間も超過してしまいました。参加者の皆さんにはご心配ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

また、神田交通㈱及び運転手さん、道中事故なく無事に送り届けていただきありがとうございました。運転手さんの親切な心配りがとても心に残っています。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

※参加者アンケート結果(抜粋)を以下にご紹介します。

・宮村さんの説明が分かりやすく、農福双方がお互いに思い合って作業できていることが伝わりました。鬱などから回復につながった事例など具体的なお話が聞けてよかったです。

・ミスやロスを無くすこと、コミュニケーションの取り方など。無理せず一人一人に合う内容、作業を考えていらしてスゴイ。行政ー農家ー福祉がしっかり連携してしているなという参考事例。

・就労移行支援事業所の例は殆ど見聞きしたことがなく、体力づくりの重要さを農福がそれに活かされていることが分かりました。

・驚きがたくさんありました。人と一緒に農業をやっていきたいとの思いや、新たなテクノロジーや技術を積極的に取り入れる姿勢がとてもすばらしかったです。

・スタディツアーからマッチングにつながった事例として非常に興味深い話でした。職務の切り出し、指示についての苦労も素直に話して頂いて、農家の方にとっての大変なこともよくわかりました。

・新規就農ということもあったが、農福のみでなくスマート農業など様々な新しい取り組みをされているのが印象的でした。新しい取り組みを始めると新しい作業も出てくると思うので、そこで人手として福祉事業所の方が絡んでもらうのかなと思いました。

・福祉主体型の農業の見本となるような環境で、イメージがよくつかめました。

・「利用者さんに楽しんでもらう」という強い思いを足立さんが持っていらっしゃって、様々無理し過ぎないように展開されているのが印象的でした。

・「農業と福祉」それぞれの立場を理解しているので、コーディネーターとしても繋ぐポイントを把握されているのかなと感じた。「農業を楽しむ」「ここが居る場所」というワードが心に残りました。加工場も見学してみたいです。

・柏農園とセットで見学、お話を伺うことができ、どういう場所で普段サービス事業所を(運営)している人が畑などで作業を請け負っているのか、点と点がつながったような感じです。加工の話も伺うことができよかったです。

 

令和5年度もコーディネーターさんと共に農福連携の拡大に取り組んでいく予定です。

 

2023/03/16 記

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