9月18日(水)に行った【NPO・市民活動を支える人たちとゆるゆる語る会】

講師は、シーズ・市民活動を支える制度をつくる会松原明さん。

ご縁をいただき、遠路はるばる平塚までお越しくださいました。

 

当日は、参加者が松原さんに質問を投げかけそれに応えていただく、という形で進めていきました。せっかくの機会と、会場からは次々と質問の手が挙がり、ゆるゆると語り合うはずが、逆に熱い議論が繰り広げられる結果となりました。

 

会場は、湘南ネクシススタジアム。平塚市紅谷町にあるスポーツバーですが、今回のイベント開催のために、店長さんにはホワイトボードの設置から会場レイアウトまで何から何までお世話になりました。本当にありがとうございました。

 

さて、質疑応答の中味を簡単に紹介しますと・・・

■市民活動とは何か?

・バラバラで、一人一人みんな違う個人が、協力していくこと。

・権利主体として自律している人(個人、とも言い換え可能か)同士が、お金のためではなく、協力するための仕組みの中で、共通の何か(課題、とも言い換え可能か)を実現していく活動。

※松原氏より「これは、難しいし、おそらく誰も明確に答えられない問いである」

 

■市民活動で一番大切なことは何か?

・協力の技法、協力の技術を身につけること。

・協力とは何か。合従連衡=自己と相手の弱みを見つけ、お互いに組むメリットをすり合わせながら、「よい」方向に力を行使していくこと。

・ノウハウの独占ではなく、シェアをしていくこと。

・そうした技能は、OJTで失敗しながら身につけること。共感ではなく、協力を取り付けること。

・ゴールをいきなり目指すのではなく、短期プロジェクトの蓄積

・違ったゴールをすり合わせる

・参加するみんなにとって「ああ、やったね、一定の成果があったね」と思ってもらえること

 

■NPOの競合をどう考えるか?

・NPO(任意団体も含むすべての活動主体?)同士は、助成金などを巡って必然的に競争関係に立つので、それを受け入れるしかない。そこでは、戦って勝つしかない。但し、戦い方というものがある。協力できる者同士が連合していく。

 

■中間支援のスタッフがまず身につけるノウハウは何か?

・数的にも多い、市民の団体活動を応援するべき

・お互いの違いを浮き彫りにする。その違いをすり合わせること。

・個人ではできないことに挑戦するのに、どうやって仲間づくりをするかを教える

・どういう対応力をつけるかを教える

・どうやって違う者同士を結び付けるか=ファシリテーション

・相手が必要な時に必要なツール=道具(NPO法人化のすすめなど?)とは何か、その使い方を熟知すること

・相手に不要なツールを提供しない

 

■NPO法人の解散が増えていると聞くが、今後どうなるのか?

・今後、減っていく傾向だろう。市民活動とNPO法人格とが分離してしまい、法人格のみに、関心が集中した。

・ピラミッドの上位の少数のNPO法人のみに光が当たり、下位の大多数の市民の団体に、光が当たっていない。

・自律した個人どうしの協力や議論を通じた解決ではなく、ムラ社会化、同調圧力への回帰が、近年目立っている。これは、中間支援をはじめ、NPO側が、協力を取り付けるノウハウのトレーニングをしていないことにも原因がある。

 

■行政や企業と協働するときのポイントは何か?

・NPO団体内のマネジメントではなく、ステークホルダーマネジメントを意識せよ

・周りの人との関係構築を意識せよ

・事務局は、ステークホルダーの下にあれ。サポーターの上位に立つのは好ましくない

・NPOは専門性を持って企業に売れるものをつくれ

・企業や行政は提供できる資源があるが、それをNPOが使いこなせない。使いこなす技法を身につけよ

 

 

はじめは静かに進められて行きましたが、途中からだんだんとエキサイトし、それに応える松原さんもヒートアップ!2時間があっという間に過ぎて行きました。

 

その他、以下のような質問も投げかけられました。

・NPO法人になったがメリットって何か?

・NPOの活動モデルの理想形は何か?

・NPO法人に会計の必要性をどう伝えたら分ってもらえるか?

・中間支援の担い手はどうやって育てるか?

・市民社会の組織化を広範な運動にしていくときの行政の役割は何か?

 

その都度、丁寧に応えてくださった松原さん、

ぜんぜん”ゆるく”なかった会でしたが、参加者から来てよかった、と

言っていただけたことは、主催者としても有難かったです。

この業界に関係する方々が参加してくださったおかげで、とても有意義な時間を共有することが出来ました。

ご参加いただいた皆さん、そして松原さん、ありがとうございました。この続きをまた改めてつくっていきたいと思います。