いろいろな方にご利用いただいている当会のサロンですが

前号につづいてサロンでの出来事をお伝えします。

前回は若者カフェって感じで、平均年齢がグッと下がったお話をしました。

その日は閉店間際にも大学生がふらっと訪れ、

イベントの報告やら今後の検討課題などを話していかれました。

「今どきの若いものは、何を考えているかわからない・・・」という声をよく耳にしますが

彼らの話にもう少し耳を傾けてみてくださいね。

彼らは実に真剣に自分の人生や社会のことについて考えています。

 

そして次の週の月曜日のサロン・・・この日は親父カフェそのものでした。

朝は、早期退職され仕事を探しながら、社会の役に立つにはどうしたらいいか?という60代の男性

聞けば奥様を若くして失くされ、その直後に母親も失くし、子どももいなくてお一人暮らし

仕事を余儀なくやめてからは精神世界に興味を持ち、社会の構造そのものが変わらないとダメなんだと

アツく語りながら自分のやらねばならないことは何だろうと模索する。

具体的に何をしたらいいか、自分の関心のあること、やりたいことは何か、など確認しながら1時間ほどお話させていただいた。

 

ややしばらくすると、3か月ほど前からいらしてくださる50代のKさんが、ひょっこり訪ねてきてくれました。

この方は心の病があり、もう何年もお仕事に行けずにいます。

しばらくお顔を見ていなかったので気になっていたのですが、

聞くところによると仕事先の同僚が急な病に倒れ亡くなってしまったそう・・・

心が落ち込み、いてもたってもいられなくなってサロンに来た、と。

そこへ、平塚の馬入方面で環境活動をしていらっしゃるUさん(60代男性)がリーフレットの相談にいらっしゃいました。

会話は2人から3人へ、

どんな活動をされているのですか?とKさんが質問したことから始まり、

Uさんの活動へかける思いと、子どもの育ち、親育て、はたまた社会の課題から自分たちでやらねばならないことなどなど、

初対面とは思えないほど、じっくりと会話をなさっていました。

 

Uさんが用事を済ませて帰られたので、Kさんのお話の続きを、と思いましたが

いやー、今日は来てよかった。暗く沈んでいた気持ちが、少し上向きになってきました。

同僚が亡くなって非常にショックを受けていて、心が落ち込むばかりでどうしようかと思っていた。

でもいろんな話を聞けたことで心が和みました。ホントに良かったー、また来ますよ。(笑)

と、来た時とは違って明るい表情でサロンを後にされました。

 

その後も2人ほどシニアの男性が来てよもやま話、実はお二人ともNPO活動をしています。

 

ということで、サロンの帰り支度をしながらメンバーと

今日はさながら親父カフェのようだったねー、先週は若者カフェ、

さてさて来週はどうでしょう・・・(笑)

小さなきっかけや出会いの1つひとつがつながっていくことで、新たな拡がりを感じています。

本当に小さな小さなサロンですが、気軽に気楽に使っていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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