6月26日(日)講演会開催報告

東日本大震災による津波で、一瞬にしてまちが流されてしまった釜石では、

可能な限り「住み慣れた地域で」「安心して」「自分らしい 暮らしを続けることができる」ように、

地域の住民が助け合い、自治組織の立ち上げや、互助の仕組みづくりを進め、生き生きと暮らしています。

行政と協働して釜石の復興に向けた地域づくりをサポートする、

釜石リージョナルコーディネーターの二宮さんをお迎えして、

自治組織の立ち上げ方、住民によるコミュニティビジネスのつくり方などを話していただき、

平塚の地域づくりの参考にしたいと開催しました。

二宮さんは神奈川県平塚市在住、仮設住宅に住みながら、釜石のまちづくりに精力を注いでおられます。

今回は、会場内に「復興カメラ」を展示し、発災後から現在までの復興の様子を展示しました。

  

 

 

東日本大震災発災後の釜石の復興への道のりは一言で語ることは出来ません。

住民の「何が困っているのか、何が必要なのか」という声を、一軒一軒聞き取りながら

ご自分でできることと、釜援隊でもできないことなどをしっかり伝えた上で、生活サポートに入っておられるそうです。

 

地域コミュニティのつくり方 地域コミュニティ形成支援の着眼点

・コミュニティ形成の目的は何かが共有できているか

どんな人のためのコミュニティなのか

どんな地域にしたいのか

・自分ごととして考える習慣の大事さ

自立できる環境・体制を作ることが目標、その為に失敗させることも厭わない

「失敗から学ぶ」ことを学んでもらう

・役所にやらされたと言われると、何時までもおんぶにだっこになる

行政の係り方の調整が必要

必要なお金も結果も、全て地域の責任であることを理解しているか。

 

平塚のコミュニティ再生を 釜石に学ぶ

被災地にとってコミュニティは「必死の現実」

人口流出・少子高齢化・産業の衰退を目のあたりしてもなす術がなかった東北地方は、

東日本大震災によって多くの犠牲を払いながら、地域コミュニティの重要性を再認識し、

地域の再生に取り組んでいます。

5年後、10年後の地域の姿を想定した現在の行動が必要です。

 

平塚市は、比較的環境に恵まれた地域なので、住民の課題意識も高くなく、地域づくりを他人事ととらえる方も少なくありません。

お互いさま、おかげさまの気持ちを皆が持ち、まずは小さな課題から取り組むことをやっていきたいですね。

講座の満足度:94,6%

 
 
  
〜参加者の声〜
・地域の人たちと対等な立場でコミュニケーションをとってまちづくりを続けていこうと思いました。

・もめごとはコミュニケーションづくり、ルールづくりのきっかけ。「失敗から学ぶこと」を学ぶ、という進み方に非常にうなずかされました。

・後継者を作る事が大変だと思いました。二宮さんのお話も自分達の町にも共有していきたいと思います。

・こんな講演を聞けてありがたいです。いつもながら着眼点の良さに驚いています。又、ご企画に呼んで頂きたいです。

・コミュニティの目的と明確化、それに関連者との共有化、共感を得る事の重要性を再認識しました。

・「地域コミュニティの土台作りは顔の見える事が大切である」に共感。明日から実践。

・自分もふくめ、高齢者社会をどう守って行くか、どう楽しく有意義な人生が送れるか私なりに考えされた講演会でした。ありがとうございました。

・復興としてコミュニティつくりを支援が必要と思うが、現日本のコミュニティでは自主的に出来ていることは少ない。自主的に出来る住民になってほしい。

・大変なプログラムであるが続けることに行政ももっと協力を。

・講演はたくさんの方に聞いてもらいたい。今回の内容はもったいないと思った。

自治会の回覧に載ってこなかったのが残念だと思いました。もっとたくさんの人に聞いてほしいと思いました。

・これから増々地域のコミュニティが重要になりますし、税金や行政にまかせる支援体制でない地域での助けあいの中から生まれるものをどう創り上げてゆけるのか、学ばせていただきました。

・大変良いお話をありがとうございました。今日のお話はすべてのことにあてはまると思います。今の組織のあり方をもっと皆で考えなくてはと思いました。

・釜石の事例をふまえ既存地域のコミュニティつくりはどの様に実施するのが望ましいのかも取り入れて欲しかった。

・自治会のような地域団体さんの実際の動きというのが知りたくて今回の講演に参加させていただきました。釜石市の支援復興を目的とした市民と企業をつなげる団体さんから分るものの一番に地域の人がどうしていきたいかという想いがあるのを感じました。それが自分達の団体の想いと一致する時一緒に何か事業を作れればと思いました。

以上

熊本地震義援金:¥7587 
 関係団体によって熊本へ届けられました。ご協力ありがとうございました。

■講演の内容をまとめています。ぜひご覧ください。

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