ひらつか市民活動センター市民活動支援講座

「居心地の良い「場」のつくり方 講座 」

第1回 居心地のよい「場」をつくるには ~場づくりの基本と会議のやり方~を12月23日(土)午後、ひらつか市民活動センターにて開催しました。

平塚の市民活動団体の皆さんはもちろんのこと、横浜・茅ヶ崎・藤沢をはじめ北は東京、西は小田原まで、県内各地からたくさんの方々にお越しいただきました。

 

、みんなが繋がるための「場」づくりがとても注目されています。
コミュニティの「場」としての居場所や、高齢者の居場所づくり、子ども食堂なども大切な「場」づくり活動ですね。
そして、団体にとっては会議も重要な「場」です。

っといい場をつくりたい」
「場づくり活動をしてはいるけれど中々拡がらない」
「団体内部の合意形成が上手くいかない」
「一部の人しか意見を言えない会議、なんだかつまらない」
「仲間を増やしたい、イベントにたくさんの人に来てほしい」
そんなふうに思った経験はありませんか?

そんなあなたにピッタリの「場づくり」の基本から学べる講座は、組織運営の基本ともいえる「みんなが納得して決める」ことや、本当に自分が思ったことが言える組織をつくることが居心地の良い場をつくることにつながるなど、これまであまり気づいていなかった組織のあり方を改めて問う内容でした。

講師は、「場づくり」の権威として名高い長田英史さん。(NPO法人 れんげ舎代表理事)

長田さんの魅力は、何といっても物腰の柔らかさと「うんうん、あるある!」と思わず笑ってしまう事例の数々、時折チクリと胸に突き刺さる団体運営の本質に迫るお話しではないでしょうか。参加された皆さんの「目からウロコ状態」は講座終了後も続き、講座満足度は100%に迫る勢いでした。

長田さんがお話しくださった中で、大事な点をいくつか紹介しますね。

場所と場の違い

私が場をつくる ⇔ 私が場につくられる

自分の内面と向き合い、場と内面が一致していると居心地がいい

活動の場の二階建て構造

2階は活動の場(当日の場)

1階が活動を支える運営の場(準備と振り返りの場)

組織運営で大事なことは1階部分がしっかり機能していることが大事

意思決定システム

組織としての意思決定をどのようにするのか

組織によって異なるが、トップダウン型とフラット型に大別され、自分がどこにいるのか、組織の構成員全員が理解する必要がある

NPOや市民活動の現場はその殆どがフラット型組織運営のところが多いです。フラット型組織は、みんなで考えてみんなで決めるという意思決定のカタチを取ります。企業などのトップダウン型組織とはそこが大きく違う点です。

 

会議はプロセスが大事
1提案→2質問→3意見→4修正→5承認 という基本の流れで進めます。 

提案 

提案の目的をきちんと把握すること。話していくうちにアチコチ話題が飛んで、提案がなんだかわからなくなる、ということはありませんか?そのような時は司会者が話を戻し、改めて皆で共有できるようにすると良いです。
質問
提案の目的が分からなかったら必ず質問すること。わからないままにしておくと、必ずどこかでひずみが出てきます。「分からないのに質問しない人が悪い」ちょっと厳しい言い方ですが、このカタチを定着させることでみんなの理解が進み、組織内の風通しが良くなります。
意見

提案に対してリアクションする。そして、意見を言う時には必ず理由を添える。理由を添えることで、周りが「ああ、そういう理由なのね」とわかってもらえる。意見=反対意見ではない、ことも理解しましょう。

 

修正
どこがどう変わったのかを確認する。議論の結果、提案のどこが変わったのかを確認しましょう。
承認
全員納得という会議のゴール
承認のプロセスは最終段階。挙手・起立・拍手などいずれかの方法で意思決定します。ここで重要なことは全員が納得して承認するということです。

 

決定の方法も予め決めておく

多数決なのか一任なのか、くじ引きなのか、内容によってはその決め方でいいのかどうか、という場合もあります。どのように決めるかをみんなで決めておくことも大切です。

フラット型の組織では、意思決定を行うのは人ではなく会議体

フラット型組織は、一人ひとりに一票の平等な権利を持ち、ひとしく責任を持っています。フラット型組織の代表者は「対外的な代表者」であり、意思決定を行う人ではない、ことも理解しましょう。


この講座では、居心地の良い場とは、場をつくる人たち(運営側)が、本当の自分でいられる場であること、自分が思ったことが素直に言える場であること、みんなで決めることの意味を会議のやり方から学びました。長田さんの著書「場づくりの教科書」にはもっと詳しい内容が書かれています。一度手にとってみてはいかがでしょうか?

 

参加者のアンケートから(一部抜粋)

・根本的な会議のあり方、進行の仕方等がよくわかり良かったです。

・様々な経験値からのケースを紹介され、理解度が向上した気持ち。特に納得のプロセスにおける重要性と、それに関わるアプローチが興味深かった。

・たいへん楽しくわかりやすく、納得できる講座でした。自分の所属する組織を振返り、何をどうできるか考えながらお話を伺いました。

・会議の意味合いがよく分かったし、必ず質問するということもよく分かったし、納得できました。今までの会議がわけわからなかったのはこの辺が共通になかったからだと分かりました。

・団体の運営会議の進め方や決定の仕方にモヤモヤすることが続き、とてもタイムリーな内容で大変勉強になりました。自分のあり方についても反省する部分が多くありました。次回も楽しみにしております。ありがとうございました。

 

次回は、来年1月20日(土)「仲間が増える仕組みとは」です。再び皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

※本講座は、本年より平塚市と協働でひらつか市民活動センターを運営している、当団体(湘南NPOサポートセンター)が平塚市と協働で実施しています。